冬の里山 剣山 一の森    2015/02/28
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 災難は忘れた時にやってくる 冬山準備は怠りなく -

2月も今日で終わり。

明日からは春だ。

今日は天気もまずまずだしこの冬最後の雪山歩きを楽しもうと思う。

計画する時、何時も第一候補は天狗塚なのだが登山口まで3時間半がネックになる。

手軽な剣山に行くことにする。

所が手軽な山のはずが大変な目に遭うことに。



見ノ越までの道路は除雪されているが残った雪が嫌な感じで凍結しているところもある。

スキー場跡からの路面状態を確認してスタッドレスやタイヤチェーンを準備してください。



先着車は2台程。

下の駐車場で出発準備をしていると赤いエクストレイルがやってきた。

なんと同級生のT君だった。

数年前の正月にお会いして以来だ。

登山口の雪はかなり減ってはいるが、リフト乗り場までは除雪されていない。



剱神社から見た三嶺は白く冠雪していて綺麗だが、空が晴れている割にはクッキリとはしていない。

気温はマイナス6度。



T君が先に出発して後を追う。

8時40分

嫌なトラバースは歩きやすくなっていたがそれでも慎重に進む。



トンネルの雪は少なくなり入り口が見えていた。

しかし反対側はまだ殆ど埋まっている。



アイゼンの跡が殆ど残らないほど雪は固く締まっていてとても歩きやすい。

しかしT君は早くあっという間に見えなくなった。

家内もそれに連れて先に進むが私は体が重くドンドン遅れてしまう。



必死に登っているといつの間にか古い足跡に惑わされて随分と上まで直登してしまった。

最後には踏み跡が無くなり急登に脹ら脛がパンパンになる。

登山道に復帰して1,600mの標識までたどり着く。

お気に入りのアカカンバは晴れの割には光線が弱く、霞んだ感じがする。



一生懸命家内を追いかけていくが、家内は待ち疲れてドンドン先に行ってしまった。

西島神社下で愛媛から来たという単独行の女性にも抜かれてしまう。

この一年で随分と足が弱くなってしまった。

情けないなあ。



遊歩道分岐からみた剣山頂上と次郎笈。

次郎笈はまだ真っ白。



西島駅下の雪はテカテカとなり、固くクラストしている。

霧氷が現れてくる。



いつ見ても素晴らしい眺望。

来るたびに見惚れてしまう。

しかし今日は春霞のように霞んでいて愛媛の山々は見えない。

春山になるとこのような天候が多くなることだろう。



西島駅では綺麗な霧氷が出迎えてくれた。

9時40分着。

登山口から丁度1時間。

大剱神社への踏み跡は無いが、次郎笈へのトラバース道にはトレースが付いている。

危険なトレースへ数人が向かったようだ。

まあ、山慣れた人が数人で行けば大丈夫だろう。

西島駅でT君と愛媛の女性が休んでいる。

登ってきた私を見てT君から随分と汗をかいているねと言われる。

足が弱くなった所為で必死で登ったからなあ。



愛媛の女性が大剱神社への登山道に向かって行きトレースが無いので悩んでいる。

トラバースへ行きかけて引き返してきた。

剣山は初めてだと言う。

トラバース道は大丈夫ですかと聞くので「次郎笈に行くのですか」と聞くと行かないと言う。

刀掛けの松コースを行くように勧めると、刀掛けの松コースは一の森へ行くコースだと思っていたようだ。

冬山のシーズンに地図も持たずにトラバース道に迷い込んでしまうとちょっと大変。

私が写真を写したりしてグズグズしている間にT君の後に続いて先に行って頂く。



暖かくなり、壺足歩きを覚悟してたが、雪は固く締まっていてとても歩きやすい。



単独行の男性が登ってきて追い越して行った。

高城山も霞んでいるがアメダスはよく見える。



あれほど発達していたシュカブラは消えて、融けた雪が再度凍ったような雪の状態になっている。



冠雪した三嶺は相変わらず綺麗だがカラマツの霧氷は完全に消えている。



刀掛けの松からの絶景も霧氷が無いと少し寂しい。



刀掛けの松の大きな吹き溜まりは融けて小さくなっている。

吹きだまりの大きな雪の塊が割れてずり落ちかけている。

暖かい日が続くとなだれ落ちるのでは無いかと思われる。



行場方向はまだ深い雪

あっという間に山頂直下の霧氷が融けてきた。



枝折神社の雪も随分と融けて鐘を鳴らすことが出来た

登山の安全を祈って先に進む。



登山道がテカテカし始めている。

表面の雪が溶け始めているのかも。

一の森の斜面も雪が溶けて樹木が黒く見えだしている。



立派な雪庇が素晴らしかった所も、雪庇が消えて丸くなっている。

高城山への山並みも雪は少ない。



T君たちは写真も写さないのでドンドン引き離されていく。

私達は雑木隊を抜けて眺望を楽しみなから登っていく。

相変わらず三嶺や塔の丸が美しい。



前回完全に埋まっていた標識が顔を出していた。



夏道の霧氷が綺麗なトラバースは雪が崩れている。

何時頃になったら歩くことが出来るようになるだろうか。

階段の辺りには素晴らしい霧氷。



霧氷のトンネルに入っていく。



振り返ると霧氷の向こうに塔の丸と矢筈山



階段は埋まっていて這うように登る。



霧氷の樹林帯を抜けると一気に視界が広がる。



頂上直下の霧氷はすっかり少なくなっている。



今日もトレースの無い所をヒュッテに向かう。

ちょっとスリルがあるが家内はこのスリルが楽しいという。

一歩ずつスリップしないようにアイゼンの効きを確認しながら進む。

鳥居はまた深く埋もれていた。



10時39分ヒュッテに着く。

埋もれていた双眼鏡が顔を出している。



広場はまだ深い雪に埋もれている。

気温はマイナス5度くらい



山頂に向かう。



ヒュッテの屋根の雪は少なくなっているが雪の斜面の影が美しい。



塔の丸や矢筈山を正面に見て頂上に向かう。

測候所跡のエビの尻尾も立派だ。



木道の雪は意外と減っていない。

晴天の土曜日だというのに頂上には人影は少ない。

10時49分 着

登山口から2時間と少し。



先ほど追い越して行った男性がもう下山していった。

頂上にはT君と愛媛の女性だけ。



剣山山頂からの大展望

檄寒期に比べると空気の透明感が無いが、これからの季節これほど綺麗に見えることは少なくなる。



まずは記念撮影。

少し下に下りて次郎笈の姿を楽しむ。



次郎笈から三嶺への縦走路

鞍部を見ると一人、次郎笈に向かっているのが見える。



次郎笈の笹の斜面の雪は随分と崩れ落ちている。



T君たちも下山したので私達も下山することにする。



丸笹山頂上部の雪は随分と少なくなっている。



ネット上から入手した取り付け方法図

今日は買ったばかりのかんじきのテストをする予定。

東のテラスで装着。

所が初めてのため要領が良くわからない。

ネットから事前にプリントアウトした取り付け方法を参考に取りかかるがなんと言うこと。

左足の膝が曲がらないのと腰が固く前屈が苦しくて手が止め金具まで届かない。

アイゼンなどは付けやすいように留め具が工夫してあるのだが。

右足は何とか装着できたが左足は右の写真の止め金具には片手しか届かない。

片手ではバネを押しながら止め金具を通すのは無理だ。

無理に屈んでいるうちに腰に違和感と痛みが。

何回も経験したギックリ腰の予感。

立ち上がって腰の痛みが治まる腰椎体操をする。

結局家内にヒモを通してもらう。

(これが後で役に立った)

腰と膝のリハビリをして可動域を広げようと思いながらそのままにしていたのがまずかったようだ。



何とか装着完了。

ヒモでの固定なので足が安定しないがまた後で締め直そう。

その時ヒモが長くて余る(右の写真)ので末端を緩まないように確りと甲のヒモに結ぶ。

(これが後で大変な手間に)

笹が見え始めた斜面をまずは経塚森に向かう。

11時35分出発



ワカンなど必要が無いくらい雪の表面は固くクラストしているが履き心地を試すために履いたまま進む。

次郎笈山頂にはまだ誰も登っていないようだ。

振り返ると東のテラスから誰かこちらを見ている。

迷っていたが私達を見て一の森に向かおうと思ったらしい。

こちらに向いて下りてくる。



先日ストーンリバーさん達と眺望を楽しみながらお弁当を食べた所にもトレースは無い。

最近一の森に向かった人は居ないようだ。

一の森と高城山を眺めながら下っていく。



夏道のトラバースは完全に雪に埋もれて居るので稜線を辿っていく。



ワカンの歯が良く効いてしかも沈まない。

快調だ。



二の森への雪原は広大だ。

ワカンの感触を楽しみながらのんびり歩いていると男性が追いついてきた。

一の森は初めてのようで登山道の様子を聞いてくる。

夏道のトラバースは通れないので、稜線を辿って最後は山頂に向かった直登するようにとお教えする。

あっという間に家内も追い抜いていく。



二の森への直登は結構キツい。

埋もれている鳥居の右上を通って頂上着。

12時13分。

やはりワカンは軽くて良いなあと思いながら下っていく。

所が先行者の深い壺足の穴を避けようと左の岩の横を踏んだとたんにストンと落ちた。

何の抵抗感も無しに片足が股上まで埋まった。

どうも吹きだまりの雪を踏んだようだ。

所が、どうしても足が抜けない。

ワカンは雪を踏み抜くと足が抜けにくいとは聞いていたがこれほどとは。

ストックを二本横にして掴み何とかしようともがくが駄目。

腰をひねったり、膝で雪を押したりするがびくともしない。

何しろ片足が外に出て、片足だけが股の上まで埋まっているので体が斜めになって力が入らない。

その内にまたガクッと更に沈んだ。

吹きだまりの下の雪が融けてがらんどうになってるようだ。

それとも前に誰かが埋まって、もがいた跡に雪が積もっているのかもしれない。

気温が高く雪が溶け始めて水分を含んでいて重くてどうにもならない。

先行者の男性が帰ってくるまで待って助けてもらおうかと思ったが、何とかしようと頑張る。

ストックで太ももの周りの固い雪を突いて崩し、家内に手ですくって除けてもらう。



実は、雪山必須道具として折りたたみのシャベルを購入して雪山には常時携帯していた。

雪山で緊急避難時等に雪洞を彫る時など少しは役に立つかなと思っていた。

首を90度曲げると穴の雪を堀り上げることも出来る優れものだ。

しかし、今シーズンは何故かリュックに入れていなかった。

まさか足が抜けなくなることなど想像にもしなかった。

これを油断というのだろう。

前回、剣山に登った時はピッケルを持っていたのだが使う機会が無かったので今日は置いてきた。

ピッケルがあれば少しは楽に掘れたのだが。

手で少しずつ必死になって掘っているとやっと踵の所のヒモが見えてきた。

先ほど家内にヒモを付けてもらったので外し方も解りそうだ。

しかし先端を甲のヒモに縛ってあるのでそのままでは外せない。

また必死に掘って足の甲のヒモを外し金具からヒモを抜いて踵に掛かっているヒモも外すことに成功した。

両手で作業するため家内は上半身を殆ど雪穴に突っ込んでの作業だった。

やっとワカンから足を抜いて這いずり上がる。

どっと疲れが出てきた。

ワカンを堀り出そうとしが、もう体力が残っていない。

帰りに何とかしようと先に進む。

実は体力が目一杯の私はもう此所で引き返したかった。

しかし必死で掘り出してくれた家内に申し訳ない。

何とかなるさと下っていく。



少し下ると先ほどの男性がもう引き返してきた。

大きな穴を開けてしまったので気をつけてくださいと言って分かれる。

遭難碑からこれから登る一の森への直登路を眺める。

何時もに無く急登で遠くに感じる。

しかしいつの間にか真っ青な空となり白い雪とのコントラストが美しい。



上がらなくなった足を一歩一歩進めながら登っていく。

ダケカンバの霧氷は全くない。



一つ目のピークを越えてから少し行くと夏道から離れて直登して進む。

キツいなあ。

大きくて黒い鹿が私達を見て驚いて逃げようとして斜面で滑った。

10mほども滑ってから体勢を立て直し逃げていったが、少し行った所でこちらを見ている。

斜面が凍っていて滑るとは、鹿もびっくりしたことだろう。

溜まらず私も足を止めて休憩して写真撮影

次郎笈や石立山が美しい。



体力を最後の一滴まで絞りきってやっと一の森頂上着。

13時2分着。

剣山から1時間半。

足を抜くのに30分以上掛かったにしては随分と頑張ったと思う。

北に高城山へと続く稜線が美しく見えるが雪は少ない。



一の森ヒュッテは雪解けを待つように静かに佇んでいる。

振り返ると次郎笈と剣山の堂々たる姿。



鞍部の向こうには冠雪の三嶺と天狗塚

牛の背が輝いて見える。



次郎笈頂上には数人が登っている。

剣山頂上は賑わっているようだ。



三角点に向かうが、樹木の葉が落ちているために一の森神社がよく見える。

三角点へは何時もなら全く気にならない登り傾斜だが今の私には応える。



雪が少なくなった所為か鹿の足跡が付いている。

これから雪解けまでの間が鹿の食害が酷くなる。

定番の景色を見ながら相変わらず埋もれている三角点脇で昼食。

所が、雪に座割るためにシートを敷こうとして屈んだ時に腰がピキッとなった。

穴から抜け出すためにもがいたため、ついにギックリ腰が再発したようだ。

足先まで痺れだしている。

何回もなっているので緊急対処策は知っている。

すぐに上向きに寝転がって痛みの落ち着くのを待つ。

消炎鎮痛剤を飲み、同じく消炎鎮痛剤入りのジェルを腰に塗る。

痛みは引いていくが背中の雪が冷たい。

座れないので寝転がって食事をする。

腰の痛みと足先の神経の痺れからムカムカするので、食欲が無くおかずだけ食べる。

何時までも休んでいられない。

気をつけながら帰ることにする。



鎮痛剤のおかげで痛みが引いてきた。

足先に力が入らないので転倒しないように気をつけて急坂を下っていく。



13時39分

一の森頂上から下山開始

体力が落ちてたこともあり冬の一の森へ、次は何時来ることが出来るかどうか解らない。

美しい太郎、次郎そして三嶺の姿を記憶に刻んで下りていく。

体の調子が悪いとつい思考が弱気になる。



遭難碑にお参りしてこれからの登りにを気を引き締め登っていく。



ワカンの埋まっている場所まで来た。

掘り出せないなら諦めようと思っていたが、下から雪を掘っていけば何とかなるだろうとストックで突きながら掘っていく。

雪が柔らかくなって作業がやりやすくなった。

何とかなるかなと気を抜いて少し後ろに下がると、なんと言うことまたスポッと太ももまで踏み抜いた。

今度はワカンも付けていないから大丈夫かと思ったらとんでもない。

足首がびくともしない。

足を抜こうとすればするほど水分を多く含んだ雪が隙間に落ちてまるでセメントのように足が固まる。

笹原の雪を踏み抜いた時とはまるで状況が違う。

力を入れて揺すっても 足首を回すことも出来ない。

どんなにあがいても駄目だ。

益々水分を含んだ雪が締まってくる。

もうやってくる人も居ない。

足が抜けなければ大変なことになる。

またストックで雪を突き家内に手で掘り起こしてもらう。

50㎝も掘って、踵の雪を取り除けてもらうとやっとスポッと足が抜けた。

後は、気をつけて大穴を掘りやっとワカンのアルミフレームが見えて引っ張ると取り出すことが出来た。

写真の上部が踏み抜いて落ちた所。

中間部がワカンのヒモを解くために掘った所。

下部の穴がワカンを取り出す為に掘った所。

穴の下部の雪が融けて空洞になっていたことが解る。

人が寝転ぶ位大きな穴となった。

雪道に大穴を掘って申し訳なかったが、逆にこれで落ち込む人も居なくなるだろう。

疫病神のこのワカンはたぶん永久お蔵入りで使用することは無いだろう。




二の森から経塚森までの緩やかな雪原を一歩一歩踏みしめて登っていく。

いつの間にか青空が濃くなりダケカンバと雪ヶ美しい。



クラストした雪が踏むたびに割れて欠片が斜面を滑ってゆく。

不思議な美しさに疲れが和らぐ。



吹きだまりの大きな雪塊が融けて大きな氷柱が出来ている。

融けた雪がまた冷えて凍るとこのように美しい。

しかし、融けかけた雪を踏み抜いた時、湿った雪が足の先でまた冷えて固くなるとセメントのようになることを知った。

高い雪山には色々な危険が潜んでいる。



経塚森のピークで休憩。

ドデカミンでエネルギー補充。

このドデカミンは果糖ぶどう糖液糖、はちみつ、高麗人参エキス、ガラナ、マカ等の元気が出る栄養素が一杯。

しかもカロリーは低いすぐれもの。

何時もは殆ど残るのだが今日は一本飲み干してしまった。

消炎鎮痛剤を飲み、消炎鎮痛剤入りのジェルを腰に塗り込んで出発。

膝を痛めてから何時も持参しているので良かった。

残るは剣山山頂までの登り。

何回も休憩してやっと木道に到着して座り込む。

15時15分着。

一の森頂上から1時間36分もかかった。

一時は帰ってくることが出来るか?と心配したが何とか帰ってくることが出来た。

悪夢のような半日だった。



苦しかった一の森からの稜線を眺めながら下山することにする。



頂上の雪原はテカテカと光っている。

暖かい陽光に融けた雪の表面がまた凍り始めているようだ。

誰かテント泊の準備をしている。

今晩は天気が崩れるようだが大丈夫かな?



大勢の登山客はもう下山したようだ。

私達もゆっくりと下っていく。



影になった三嶺もまた美しい。



枝折神社に感謝のお祈りをして下山。



西島駅に来るともう誰も居なかった。

雪が緩んでボコボコに穴があいている道を下っていく。



三嶺はもうシルエットになっている。



それにしても壺足の跡が多くて歩きにくい。

体重の重い私が歩いても壺足にならないのに?

どのような歩き方をしたのだろうか?

狭いトラバースで壺足跡を避けようとして、緩んだスパッツにアイゼンの歯が引っかかりまた転倒した。

腰に力が入らず前のめりに倒れたが、谷側のコブにストックがうまく刺さり、滑落しないですんだ。

ラッキーだった。

 こんなところで谷に転落したら大事だ。

足が疲れていると色々なトラブルがある。

スパッツは緩まないようにするとか色々と注意しなければならない。

やっとトンネルまで着いて、まだ入り口のふさがったトンネルを越えて行く。



危険なトラバースも大勢が歩いて歩きやすくなっている。

慎重に歩いて剱神社到着。

17時1分。

無事下山のお礼をし、お賽銭をはずむ。

今までで一番遅い下山時刻だ。

気温は0度。

車に乗り込むと腰に激痛が走り、走行中も荒れた路面の震動で痛んだが鎮痛剤を飲みジェルを塗って何とか自宅に到着した。

熱い風呂に入って一息付く。

今日は思わぬトラブルで大変な目に遭った。

家内が一生懸命掘ってくれなければ帰ってこれない所だった。

一人で雪穴に片足突っ込んだままでは生き残ることは出なかったかもしれない。

雪山での単独行の危険と雪山必須グッズの大事さを思い知った一日だった。

また家内に頭が上がらなくなった。

里山倶楽部四国編 

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