冬の里山 |
剣山 一の森 2015.12.29 |
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- 大風吹く剣山と霧氷 -
今朝は少し冷えるようだ。
天気も良いようだし綺麗な霧氷が見えるかも。
所が川井峠に向かうと粉雪が舞い始めた。
峠から見える剣山は完全に雪雲に覆われている。
もしかしたらかなり雪が積もっているかも。
楽しみだ。
途中コリトリで登山準備中の男性がいた。
コリトリからは28日から通行止めだが、毎年ゲートは半分あいている。
先行車の轍もあり進む。
車道にはほとんど雪が無く見ノ越に着く。
![](ke1512290000.jpg) ![](ke1512290002.jpg)
もう年末の休みが始まっていると思うが意外と車が少ない。
中には北九州ナンバーや千葉ナンバーの車もある。
![](ke1512290003.jpg) ![](ke1512290005.jpg)
大きな荷物を背負った男性が登って行く。
年末年始の小屋あけの準備かな?
剱神社にお詣りして出発。
![](ke1512290007.jpg) ![](ke1512290010.jpg)
三嶺は完全に雲の中。
気温は-7.5度位を示しているがここの温度計は何時も4度位低い温度を示す。
正確な温度は-3.5度位かな。
8時11分出発。
![](ke1512290013.jpg) ![](ke1512290014.jpg)
新雪が積もっているが意外と少ない。
1センチ位かな。
丸笹山にも雪雲がかかっているが白くなってはいない。
![](ke1512290015.jpg) ![](ke1512290016.jpg)
念のためにと思ってアイゼンを履いてきたが必要ないようだ。
雪は前回よりも少ない。
![](ke1512290017.jpg) ![](ke1512290018.jpg)
アイゼンを外すのも面倒なのでそのまま登って行く。
![](ke1512290020.jpg) ![](ke1512290021.jpg)
気温は-5度位になる。
霧氷が現れ始める。
![](ke1512290022.jpg) ![](ke1512290023.jpg)
遊歩道分岐に着くと頂上の向こうには青空が見えている。
天候が急速に回復しているようだ。
![](ke1512290025.jpg) ![](ke1512290027.jpg)
しかし、次郎笈も三嶺も厚い雲の中。
![](ke1512290029.jpg) ![](ke1512290030.jpg)
8時58分 西島駅着
誰もいない。
そのまま刀掛けの松コースに向かう。
![](ke1512290032.jpg) ![](ke1512290034.jpg)
塔の丸も雲の中。
しかし、剣山頂上の東側は青空が広がっている。
![](ke1512290040.jpg) ![](ke1512290041.jpg)
雪はやはり1センチ位しか積もっていない。
朝に少しだけ降ったようだ。
霧氷が沢山現れるがまだ剣山の陰になっていて綺麗ではない。
赤帽子山の稜線も厚い雲。
雲海が広がっているようだ。
![](ke1512290042.jpg) ![](ke1512290046.jpg)
二年ほど前から復旧工事が続いていた国道438号線の工事はもう完了したようだ。
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高城山も雲の中。
上空は青空なのに丁度1600mくらいの所に雲海が出来ているようだ。
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風が強く雲が早く流れて一瞬雲の中に包まれる。
![](ke15122900601.jpg)
剣山の影から抜け出し始めて雲と霧氷が輝き出す。
![](ke1512290061.jpg) ![](ke1512290062.jpg)
雲が北西に流れて日が差し始めた。
男性が二人休憩中なのでパスさせていただく。
![](ke15122900641.jpg)
三嶺の額縁になるカラマツに綺麗に霧氷が付いているが残念な事に三嶺が雲の中で見えない。
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刀掛けの松手前でもう数人の人が下りてきた。
頂上は大風で寒くてすぐに下りてきたそうだ。
刀掛けの松に着くと、ご夫婦がやってきた。
男性は以前、大山の観音道や大川原高原でお会いした方だった。
久しぶりにお会いしたのでしばし話し込む。
そのうちにまた、雲に包まれた。
![](ke1512290072.jpg) ![](ke1512290073.jpg)
刀掛けの松から出発するとテンニンソウの向こうから日が差し始めた。
![](ke15122900761.jpg)
やはり霧氷は青空の下、日が差して輝くと一段と美しくなる。
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足下はまだ暗いが見上げると霧氷が輝いている。
![](ke15122900831.jpg)
すっかり枝が寂しくなったシコクシラベだが精一杯着飾っている。
その向こうに雲海に埋もれた高城山。
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やっと完全に日が差してきて霧氷に見とれる。
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雲が流れて三嶺の真っ白な頂上が顔を出した。
雲が忙しく流れて三嶺が顔を出したり隠れたりする。
見ほれていると先ほどの二人の男性がやってきた。
なんと千葉からやってこられたそうだ。
昨年も来たけれど天気が悪く何も見えなかったそうだ。
あの山は何ですかと聞くので、三嶺ですよと言うと素晴らしいなあ、登りたいなあと見入っていた。
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それからは千葉の方達と4人で素晴らしい霧氷に歓声を上げながら登って行く。
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まさか南の国徳島の山で、こんな綺麗な霧氷を見る事が出来るとは思わなかったとしきりに感激されている。
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トラバースの珊瑚のような霧氷にも感激。
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いくら見ても見飽きないが、きりがないので先に進む。
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頂上直下のシコクシラベはまだモンスターになっていない。
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皆さん撮影に忙しくてなかなか足が進まない。
私も一緒になって見とれる。
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木屋平の山々は厚い雲海に埋もれている。
霧氷も素晴らしいが、雲海に包まれた山並みも美しい。
![](ke1512290138.jpg) ![](ke1512290139.jpg)
何故かカメラの設定が変わってしまった。
何しろ厚い手袋を履いたまま操作するのでぎこちない。
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もう一度木屋平方向を振り返る。
![](ke1512290144.jpg) ![](ke1512290147.jpg)
鳥居の所まで登ってきて振り返ると皆さん十分と景色を楽しまれたのか一緒に登ってきた。
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鳥居の所には立派な霧氷が出来ている。
![](ke15122901561.jpg)
見上げると輝く霧氷が青空とすごいコントラスト。
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霧氷や景色を楽しんで随分とユックリとヒュッテ到着。
9時43分着。
頂上は風が強く寒いというのでダウンの上にゴアテックスのジャケットを着る。
皆さんはすでに厚いジャケットトを着ているのかそのまま頂上に向かわれた。
![](600x600-20151009000081.jpg)
ネックウォーマーもこのために新しく買ったマスク型のを着用。
yahooで送料込みで540円だった。
普通のネックウォーマーだと鼻までカバーすると息苦しく眼鏡が曇った。
このマスクは鼻に穴が開いているので眼鏡が曇らないとか。
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階段を上がると聞きしに勝る強風。
おまけにものすごく冷たい風だ。
写真を撮るのも大変な位だ。
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旧測候所脇の草も凍ったようになっている。
![](ke15122901711.jpg)
三嶺は雲がすっかり晴れて素晴らしい姿を見せている。
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木道を歩くと強風でふらつく。
写真を撮っていると強風に煽られて危うく転倒する所だった。
新型マスクはとても優れもので息がしやすくて眼鏡も曇らない。
しかしマスクから出ている顔の部分が痛いほど寒い。
体感温度は相当低い。
![](ke1512290177.jpg) ![](ke1512290179.jpg)
何とか記念写真を撮って次郎笈方向を見るとご夫婦はすでに出発されたようだ。
千葉のお二人は景色に見入っている。
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聞かれたので、三嶺の左後ろの山は天狗塚だとお教えする。
次回は是非登りたいとおっしゃっていた。
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塔の丸の向こうに雲の中に浮かぶのは矢筈山。
来る時に地図で調べて名前は知っておられたようだ。
私も次郎笈に向かおうとすると、家内は千葉の男性達と木道を引き返している。
こんなに風が強くて寒いのに次郎笈に行くのは嫌だと言う。
今までの経験から、次郎笈は意外と風が強くないと思うのだが。
![](ke1512290188.jpg) ![](ke1512290184.jpg)
仕方がない。
エコトイレの影で熱いコーヒーを飲む。
このエコトイレは冬期は避難小屋にもなると知事も言っていたのに、冬期閉鎖では宝の持ち腐れだ。
知事はこのことを知っているのだろうか。
昨日、自宅に県から目安箱の葉書が届いていたので投書してみようかな。
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家内が、久しぶりに一の森へ行きたいと言う。
確かに一の森なら風も吹かず暖かいだろう。
所が、東のテラスに向かおうとすると強風で進めない。
何度も立ち止まって体勢を立て直しながら東のテラスに着く。
木屋平方向の雲海もすっかり消えている。
高城山も綺麗に見えている。
しかし、風が強く写真を撮るのにも一苦労。
![](ke1512290196.jpg) ![](ke1512290197.jpg)
寒いので鼻水が出るが、マスクをしていてしかも厚い手袋をしているので鼻をかむ事が出来ない。
マスクを外し手袋も脱いでティッシュを出して鼻をかむが、その間に手がしびれるほど冷たくなった。
しかし、テラスを下りて少し下ると今までの風が嘘のように治まる。
槍戸山の右には海が輝いている。
![](ke1512290204.jpg) ![](ke1512290206.jpg)
気温は相変わらず-10度程だが、風が無くて日が差しているので一気に暖かく感じるようになる。
剣山山頂を振り返ると寒いためか誰の姿も見えない。
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シコクシラベの向こうに次郎笈。
今年は本当に雪が少ない。
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輝く高知の海を眺める。
![](ke1512290217.jpg) ![](ke1512290225.jpg)
経塚森の霧氷が綺麗だ。
遠くの高城山の斜面も霧氷で白くなっている。
下り始めた所で男性がやってくる。
何と朝コリトリで登山準備中だった男性だった。
コリトリから富士の池経由で一の森に登りもうここまでやったきたらしい。
すごいスピードだ。
私のホームページを見ていただいているそうだ。
ありがとうございます。
![](ke1512290226.jpg) ![](ke1512290227.jpg)
一旦下って二の森へと登り返す。
二の森神社にはお酒が祀られていた。
![](ke1512290229.jpg) ![](ke1512290231.jpg)
二の森からの下りで今までアイゼンを履いていた事に気が付く。
あまり寒くて忘れていた。
アイゼンを外すと歩きやすい。
今日は最初からアイゼンは必要なかった。
![](ke1512290232.jpg) ![](ke1512290233.jpg)
遭難碑にも久しぶりにお詣りして一の森に向かう。
北斜面には霧氷がびっしり。
![](ke1512290234.jpg) ![](ke1512290240.jpg)
行場方向はまだ通行止め・
来年のキレンゲショウマの季節までには復旧するのだろうか。
![](ke1512290242.jpg) ![](ke1512290243.jpg)
振り返ると太郎、次郎
その間に三嶺
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三嶺と矢筈山
![](ke1512290255.jpg) ![](ke1512290256.jpg)
一の森山頂着
11時16分
頂上標識と棒が倒れている。
そういえば、遠くから一の森を見た時に棒が見えないなと思っていたが、やはり倒れていたんだ。
起こしてみようかと思ったが意外とでかい。
一人では起こす事も無理みたい。
![](ke1512290268.jpg) ![](ke1512290271.jpg)
一の森ヒュッテのシコクシラベの霧氷が綺麗だ。
![](ke1512290275.jpg) ![](ke1512290272.jpg)
三角点に寄ってみる。
やはりここから見る剣山、次郎笈そして三嶺は素晴らしい。
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目の前には高城山を中心に広がる勝浦、木沢の山々
左には眉山や徳島の町も見える。
![](ke1512290279_stitch1.jpg)
その右には平家平や権田山等の木沢の山々
![](ke1512290287.jpg) ![](ke1512290288.jpg)
三嶺の頂上の雪はいつの間にか融けて消えている。
剣山山頂にはやはり人影は見えない。
![](ke1512290295.jpg) ![](ke1512290296.jpg)
一の森ヒュッテの庭でテーブルや椅子の雪を払って昼食。
今日は何故かお腹がすいて巻き寿司だけではもの足らずあんパンも食べる。
雪景色の中で飲む温かいコーヒーは最高。
![](ke1512290297.jpg) ![](ke1512290299.jpg)
食事をしていると黒ずくめの若いイケメンの男性がやって来て三角点に向かった。
その後、コリトリから登ってきた男性がもう剣山から帰ってきた。
次郎笈にも登ろうと思ったが風が強く諦めたらしい。
まだ登り足りないらしく帰りに雲早山に寄ると言っておられた。
すごいなあ。
![](ke1512290300.jpg) ![](ke1512290302.jpg)
こうやってみると高城山よりも高丸山が尖って立派に見える。
珍しく女性の団体がやってきたので入れ替わりに下山する。
![](ke1512290304.jpg) ![](ke1512290305.jpg)
霧氷はまだまだ綺麗だ。
![](ke1512290309.jpg) ![](ke1512290310.jpg)
気温はまだ-6度位なのにポカポカ陽気に感じる。
![](ke1512290314.jpg) ![](ke1512290315.jpg)
二の森から経塚森へ
![](ke1512290318.jpg) ![](ke1512290319.jpg)
ここから見ると剣山と次郎笈の鞍部の向こうに見えるのは白髪山
![](ke1512290323.jpg) ![](ke1512290337.jpg)
いつの間にか風が弱まっている。
気圧の谷が通り過ぎたようだ。
![](ke1512290345.jpg) ![](ke1512290346.jpg)
期待していたのに役立たずのエコトイレと今年から使用できなくなった避難小屋。
鍵を閉めてある。
![](ke1512290350.jpg) ![](ke1512290353.jpg)
気温は-8度。
しかし昼前と比べて驚く程暖かい。
トイレは開いていて綺麗に掃除されている。
冬なので匂いもあまりしないので、緊急時には避難場所にも使用できるそうだ。
![](ke1512290354.jpg) ![](ke1512290355.jpg)
キコリンにさよならを言って下山開始。
![](ke1512290357.jpg) ![](ke1512290362.jpg)
鳥居横の霧氷が何故か朝より大きくなっていた。
![](ke1512290364.jpg) ![](ke1512290368.jpg)
誰もいない。
今日は私たちが最終かな。
所が、賑やかな声がして若い女性のグループが登ってきた。
ちょっと遅い時間だが、風も弱まり素晴らしい天気なので今からでも十分に楽しむ事が出来るだろう。
![](ke1512290373.jpg) ![](ke1512290374.jpg)
三嶺や矢筈山はすっかり雪が消えている。
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刀掛けの松で枝折神社に今年も無事に楽しく歩けた事のお礼を言う。
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西島駅についてコーヒー休憩。
まだ頂上付近には霧氷がびっしりと付いている。
次郎笈に向かったご夫婦がトラバース道から下りてきた。
やはり次郎笈は風がなくあたたかかったそうだ。
すぐ近くの同じ環境に見える山なのに、剣山だけがメチャクチャ風が強く次郎笈や一の森は風が弱いのが不思議だ。
![](ke1512290388.jpg) ![](ke1512290390.jpg)
大好きな三嶺の姿をもう一度見て下山。
![](ke1512290391.jpg) ![](ke1512290392.jpg)
剱神社の気温は-3度。
とすれば本当は+1度位かなと思って車に戻ると車も-3度だった。
帰りの車道では一度融けた雪がまた凍っている所が何カ所かあった。
山の天気や風そして気温は本当によくわからない。
今日は、雪は少なかったが、吸い込まれるような青空と霧氷を楽しむ事ができだ。
今年も沢山の山を歩く事が出来て幸せな一年だった。
出来れば、来年も今年と同じように平穏な日が続き山歩きが続けられば良いなあと思う。
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