春の里山 剣山 次郎笈    2016.03.22
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- ほんの少しの残雪 もう春山の剣山、次郎笈 -


春の花が咲き始めたが、もう一度雪の残る剣山を歩いてみたい。

5時に起きて、6時前に出発。

佐那河内や神山の枝垂れ桜の蕾が赤くなっており、気の早い樹はもう咲き始めている。

ソメイヨシノはまだだが、咲き始めている桜も多い。

木屋平に入っても垂れ桜は蕾が膨らんでいる。

この週末には一斉に咲き始めることだろう。

木屋平から見ノ越への438号線も雪や凍っている所は皆無。



見ノ越に着くと、先着車は軽四とキャンピングカーの二台だけ。



三嶺には雪が見えない。

気温は-1度。

歩き始めは少し寒い。



7時55分 出発。

雪は無いが冷えているので霜柱が沢山出来ている。



何時も気温が低くて凍っているトラバースは嫌らしく雪が残っているが歩くのに支障は無い。



今年はついに埋まることが無かったトンネル。

雪が残っている所はガチガチに凍っている。



標高1600mのあたりは日当たりが良いのか雪は無い。

前回、剣山に来た時にはこの辺で呼吸が苦しくなった。

不整脈が起こり脈が飛んで必要な血液が循環しなくなると息切れがするらしい。

ストレス、寝不足、飲酒が原因だと言う。

今日は7時間寝たしストレスも無いと思う。

お酒はそこそこ飲んだけれど。

お陰で息切れも起こらなくて快調。



仮橋を過ぎると日陰となり残雪がガチガチに凍っている。



西島神社下もツルツル。

登りだからなんとかなるが下りだとちょっと厳しいかな?



遊歩道分岐まで来ると残雪は無い。



次郎笈や三嶺への稜線も雪は見えない。



三嶺の右に見える石鎚山も雪は少ないようだ。



西島駅に着く。

8時43分。

大剱神社への道も次郎笈へのトラバース道も雪は無い。



すっかり雪が消えた三嶺や塔の丸そして矢筈山を眺めながら一休憩。



休憩後刀掛けの松に向かう。

丸笹山や赤帽子山も春の登山シーズンを迎えている。



高城山方向は少し霞んでいて墨絵のように見える。



刀掛けの松に着くが霜柱が少しあるばかり。



樹木の芽吹きはまだ早い。

行場への道は相変わらず通行止め。

木道建設のためのモノレールより行場の道を修復して欲しい。



枝折神社に今年も道迷いせず安全に山歩きが出来ることをお祈りする。

道案内の神様は猿田彦神だが、この猿田彦像はどう見ても奥さんの天宇受賣命だと思うのだけれど。



頂上手前の霧氷スポットのトラバースに来るとガチンガチンに凍っている。



この凍り様はヤバい。

横の岩に掴まりながら慎重に登る。



この鳥居も今年は埋まらなかった。



9時25分 頂上ヒュッテ着。

出発から丁度1時間半。

男性が一人下りてきた。

駐車場に停まっていた軽四の淡路の男性だった。

しばらく山の話などで盛り上がる。



去年新しく造られた展望盤に汚く落書きがされている。

ばか、ばかと一杯書いてあるがバカはおまえだろう!

この冬に書かれたようだが、観光客では無くて冬山に登る登山者にもこんなバカが居るのだろうか。



エコトイレの横にはヘリポート用地が用意されているが、今回の木道工事はこのヘリポートを使わないようだ。

何故?環境負荷の高いモノレールを資材搬送用に造るのだろうか。

大体、避難小屋や冬用トイレにも使用出来るはずのエコトイレが冬期使用禁止となったままなのも理解出来ない。

建設当初の利用目的が達成出来ないとすれば、県は説明責任があると思う。



誰も居ない剣山山頂に到着。

9時41分。

風も無く日差しが暖かい。

ベンチでコーヒータイム。

430Mhzで和歌山の田辺のモービル局とQSO。

紀州の山並みが霞んでは居るが見えているので、見通し距離なのだろう。

59+でバッチリと入る。

ウメ農家をされていたが妹御夫婦に譲られたとか少し長くラグチューする。




久しぶりに見る次郎笈はミヤマクマザサの緑が濃くなっていて美しい。

すっかり春山の気配となっている。



家内を随分待たせてしまったが、暖かいので家内もノンビリしていたようだ。

次郎笈に向かって出発。



最高の眺望を楽しみながら次郎笈に向かって下っていく。



ジロウキュウ峠で一休憩。

次郎笈への道は雪が少しはあるようだがアイゼンは使用せずに登ることにする。



遠くから見ると雪は無いようだが結構残っている。



何時もの霧氷のゲート付近では早朝には霧氷が付いていたようだ。

霧氷の欠片が落ちている。



岩場には雪が無くて登りやすい。

コメツツジはまだ芽生えて無くて枯れたように見える。



前ピークから三嶺への従走路を眺める。

まだ樹木が芽生えて無いので、少し寒そうに見える。



次郎笈頂上着。

10時52分。

こんな良い天気なのに誰も居ない。



剣山を眺めながらお弁当。



最近はコンビニ弁当は種類が豊富で美味しい。

錦糸卵の上に乗っていたイクラが溢れて何処かへ行ってしまった。

三嶺と天狗塚の間に見えているのは石鎚山かな?

コーヒーも飲んで、岩に座っているとポカポカ陽気で昼寝をしたくなる。

CQを出してみると、東広島や岡山の局など4局と繋がった。

1Wのトランシーバーでも結構強力に飛んでいるようだ。



1時間以上もノンビリとしてしまった。

誰も登ってこないし、そろそろ帰ることにする。

雪道は慎重に下るが、少し雪が柔らかくなって下りやすくなっていた。



ドンドン下って次郎笈を振り返ると光線の具合か表情が変わっていた。

トレラン風の男性がやってきた。

軽やかに登って行く。



矢筈山に向かってトラバース道を帰る。

アカカンバが元気に芽吹き始めていた。

経塚森や二の森とは違って此所のアカカンバはまだ鹿に囓られていない。



トラバース道はやはりいやらしい残雪が残っているが慎重に歩けば問題は無い。



所が御塔石の下を過ぎた所で登山路が崩壊している。

なんとか歩くことは出来るが、道の下がえぐれている所もある。

うかうかすると土砂と一緒に崩れ落ちてしまいそう。

春になって子供達が来る様になると危険だと思う。



大好きな雪原も雪は大半が融けていた。

西島駅に着くとリフトの試験運転をしていた。

春の登山シーズンがもうすぐ始まる。



西島神社下はまだ硬く凍っていた。

慎重に下山する剱神社では気温11度。

暖かいはずだ。



三嶺はもう影になっていた。

駐車場にはまだ数台が停まっていた。

帰りの木屋平や神山では桜が花開き始めていた。

今週末くらいから桜の見頃となることだろう。

今日は特別何の変哲も無い登山だったが、緑濃くなり始めた美しい次郎笈の姿を堪能することが出来た。

また、前回のように息苦しくなることも無く、楽に歩くけたのが良かった。

桜の花が咲き始めると気忙しくなるので、その前にゆったりと山歩きを楽しむことが出来て満足。





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