秋の里山 剣山 次郎笈      2017.11.12
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霧氷と雲海を楽しむ 剣山 次郎笈周回 -

今日は快晴でしかも気温が低い予報。

国道438号線の神山町上分の通行止めも、全面通行止めから時間制限通行止めとなった。

しかも今日は工事が休みなのか一日中通行可能らしい。

これは剣山に行かなくては。

朝6時前に出発して剣山に向かう。

上分の崩壊場所は道路は奇麗になっている。

しかし、法面は大規模に崩壊していて怖いくらいだ。



7時25分、見ノ越に着くと、駐車場はほぼ満車状態。

何時ものように県外車が多い。

一宮ナンバーの車の隣に駐車。

皆さん昨日から登って、三嶺へでも縦走でもされているのかなあ。

若い人たちが準備体操なのか?ピョンピョンと飛び跳ねながら登山口に向かっている。

トレランで三嶺までピストンの予定だそうだ。

昔は一日で三嶺まで縦走するだけでもすごいなあと思ったが、最近は一日でピストンする人達が多いのに驚く。



劔神社でお参りしてから出発。

三嶺は8合目くらいから上が雲の中。

気温は-1度位。



7時33分 出発。

こんな所にツルリンドウの実が。

この季節、赤い実は良く目立つ。



丸笹山も頂上部は雲の中。

もしかしたら霧氷が出来ているかも。



登るとガスの中に入ったのか薄暗い。

ご夫婦がもう降りてこられて、此れから鳥取まで走って大仙に登られるとか。

一日で剣山と大仙の二座に登るとは驚き。



大きな霜柱ができている。

今シーズン初めてだ。

大きなカメラを盛った男性が降りてきたので、「天気が悪いので残念でしたね」と言うと

「頂上は快晴で霧氷もきれいだったよ。」との事。

雲は頂上まで達していないようだ。

もしかしたら雲海も見ることが出来るかも。

急にペースを上げて登る。



西島に着くが、完全にガスの中。



リフトが動き始めているが誰も登っては来ない。

8時17分。

剣山山頂も三嶺も何も見えない。



稜線を登り始めると霧氷が現れだした。



ガスの中の霧氷もまた良いものだ。




気温は-3度位。

風がないので頂上の霧氷も残ってくれているかな。

テンニンソウの草霧氷もきれいだ。



更に登っていくとガスが薄くなってきた。

きれいな霧氷をフェィスブックに投稿しようとしたら、スマートフォンがシャットダウンした。

再度電源スイッチを入れても、電池が切れたとのメッセージ。

昨夜、満充電してあったのにやはり寒さに弱いようだ。

予備電池に入れ替える。



刀掛けに着くと日が差してきた。

神々しいような光に驚き暫く眺めていた。



あっという間にガスが消えて、真っ白な頂上が見えてきた。



テンニンソウの根本に氷華が出来ている。



東京の高尾山などでよく見たシモバシラの氷華に比べると少し透明感がない。

しかし、これほど多くの氷華ができているのを見るのは久しぶり。

氷華は、気温が零下で雪が降る前のこの時期にしか見ることが出来ない。

テンニンソウが完全に枯れて、水分を吸い上げることができなくなると氷華もできなくなる。



朝日に輝く霧氷の中を登っていく。

気温は-3度だが、一生懸命に登っていくと、フリース一枚でも体はポカポカと温かい。



雲が下がって、雲海の上に三嶺が顔を出した。



見ている内にドンドンと大きく顔を出す。



高城山方向はまだ濃い雲が広がっている。

高城山のある辺りには雲が盛り上がっている。

この後、雲海が消えると高城山には素晴らしい霧氷が見える事だろう。



頂上直下のシコクシラベの霧氷は少し融けかけている。



大劔神社へ下る道から雲海に浮かぶ三嶺を見る。



矢筈山も雲の中から顔を出した。

まるで潜水艦が海の中から浮上してきたみたいだ。



頂上ヒュッテ着。



木屋平方向の雲海もあっという間に消えてしまった。



新しくなった木道は少し凍っているが、横木を踏みながら歩くと大丈夫。



矢筈山はまだ雲海の上。



丸笹山はまだ雲に埋まっている。



雲がドンドン消えて三嶺の全貌が見えてきた。



素晴らしい雲海に感激したのか若い女性二人が黄色い声を上げている。

まだ塔の丸や矢筈山方向は深い雲海。



三嶺の雲海は消えたが塔の丸はまだ雲の中。



剣山山頂着。

9時17分。

南予の海が輝いている。

頂上には二人ほどが景色を楽しんでいるだけ。

見ノ越の駐車場は満車状態だったのに、トレランの人達を除くと朝からお会いしたのは6~7人。

この時間に、ヒュッテの中にいるわけでもないと思うのだが。

皆さん、三嶺へ縦走されているのか、それとも次郎笈に向かっているのだろうか。

何時も不思議に思うことだ。



これから向かう次郎笈を眺める。

雲が消えて、塔の丸が顔を出した。

あれほど深かった雲海があっという間に消えてしまったのには驚く。



またスマートフォンが不調。

何だかんだしているとスッカリ体が冷えてしまった。

ダウンジャケットを着ればよかったが、どうせこれから次郎笈に向かうと汗をかくので、そのままにしたのがまずかった。

鼻が出て咳もでる。

暖かくなるように一生懸命下る。



剣山からの下りは大きな石が転がっていたり、小石が多かったりして歩きにくかったが木で階段を作ってある。

大きな石の窪みにも小石を詰めて歩きやすくしている。

ヒュッテの新居さんが毎日コツコツと整備されているのだろう。

ほんとうに頭が下がる。



一旦下って、これから次郎笈への登り。

次郎笈への登山道には霧氷が残っている。



霧氷の付いたナナカマドの赤い実。

その向こうに下弦の月。



大勢が降りてきた。

すれ違ってから剣山を振り返る。



次郎笈への登りは、夏は暑くて大変だがこの時期は楽だ。

昨夜は9時前に寝たので睡眠タップリ。

不整脈も出ずに息も乱れない。



岩場を過ぎてキュッと登ると前ピーク。

ここからはやはり剣山を振り返る。



前ピークから三嶺への縦走路の眺め。



前ピークから一登りで次郎笈山頂。

誰もいない。

10時21分。



昼食にはまだ早い。

家内は、丸石まで行きたいと言う。

じゃあ行こうかと言おうと思うが、チョット待て。

丸石からの登り返しはキツイ。

ちょっと今日は二日前のゴルフで痛めた腰の調子がもう一つ。

家内に頭を下げて堪忍してもらう。

その代わりに丸いし分岐へと下る。

鏡石も時間が早いので光っていない。



少しばかり丸石方向に下って見晴らしの良い所で昼食。

この辺にはまだ霧氷が多く残っている。

正面に丸石から三嶺に向かう縦走路。

左奥には石館山がそびえる。

昼食を食べていると、トレランンの若い人たちが三嶺に向けて軽やかに走っていく。

あの若さと軽やかな足がほしいなあ。

眼下のスーパー林道を見ていると、何台か車が丸石登山口を過ぎて、高ノ瀬挟方向に向けて走っている。

高ノ瀬挟方向は、2014年の土砂崩れで通行止めのはずだが?



昼食後、ノンビリとコーヒータイム。

いい天気と素晴らしい眺望。

何時迄ものんびりとしたいが帰ることにする。



西島分岐まで登り返して遊歩道を進む。



二度見展望所で、休憩されていたご夫婦と話をしてから下っていく。

いつもの湧き水で喉を潤す。

マユミの赤い実が弾けて綺麗だ。



大剣神社への急坂を登って一休み。

手水鉢の水はガチガチに凍っていた。



ナナカマドの実がまだ残っていて、野鳥が数羽一生懸命実を啄んでいた。



西島駅に帰ってきた。

三嶺が綺麗だ。



帰りは遊歩道を通る。

もうスッカリ葉が落ちて静かな道を下る。

祖谷川源流の水をペットボトルに詰める。



ブナにヤドリギが一杯出来ている。

ヤドリギが付くとブナは枯れてしまうのか?



劔神社まで降りてくると空は真っ青。



ここでもマユミの実が綺麗だ。



ハガクレツリフネやヒメフウロが今頃咲いていた?



13時39分、駐車場に帰ってくると車で溢れかえっている。

停めることが出来ない車が何台も並んでいる。

剣山は人気があるなあ。

今日はちょっとした霧氷と素晴らしい雲海。

そして雲海が消えて三嶺などが顔を出す、ドラマのようなシーンをジックリと見ることが出来た。

テンニンソウの氷華も見ることが出来てラッキーだった。

不整脈も出ずに楽に歩くことが出来たので、これからまだ暫く山歩きを続けることが出来るかな。

一回一回の山歩きを大事にジックリと楽しみたいと思う。



 


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