冬の里山 剣山 次郎笈 2021年12月02日  
里山倶楽部四国編 

- 剣山 次郎笈 霧氷 ―

テンクラの今日の剣山の予報では、朝6時まで風速17mと暴風の予報。

気温は2,000mで最低気温がマイナス3度と低くはない。

しかし、最近のテンクラを見ていると気温の予報はかなり怪しい。

9時から12時位は快晴らしいので、久しぶりに剣山に出かけることにする。

見ノ越までは積雪はゼロ。



国道438号線を進むと剣山が真っ白。

これは霧氷が期待できるかな。



見ノ越の駐車場は県外車が2台と徳島ナンバーの軽トラが一台。

紅葉シーズンの賑わいが嘘のようだ。



劔神社から昇りはじめる。



気温はマイナス6度。

登山口は何時も通りカチカチに凍っている。

下山時には気を付けなければ。



霜柱が大きく成長している。

少しは雪が積もっているかと思ったが積雪はゼロ。



樹木の間から見える矢筈山は真っ白だ。



1,600mの標識で一息入れる。

情けないが、これが習慣となった。

鹿の家族が散歩している。

子鹿が此方を見て立ち去らない。

可愛い瞳の悪魔と言われて久しいが、可愛いことに変わりはない。



もう登山者が降りてきた。

駐車場のBMW X5の男性だ。

早朝から登って朝日を撮影したが、強風で早めに下山したとのこと。

えっほえっほと西島神社横の岩場を登る。



遊歩道分岐に来ると頂上直下は真っ白。

次郎笈は登山道付近が白い。



野営場の看板ができていた。



西島駅着。



三嶺が美しい。



頂上直下を眺める。

朝日が昇ってきている。



マユミの実がまだ沢山付いている。



素晴らしい眺望を楽しむ。



丸笹山と赤帽子

手が冷たくなってきて、右手の手袋を二枚重ねにする。

薄いスマホ感応手袋と厚いオーバーグローブ。

左手は極寒用の手袋。



朝日が昇ってきて霧氷が輝く。

スマホで撮影して直ぐにオーバー手袋を履くが手が冷たくて痛い。

極寒用のホッカロンを手袋に入れる。

加齢のせいか寒くなるとすぐ手の先が痛くなる。



綺麗だなあ。



ナナカマドの赤い実が目立つ。



朝日が登ると景色が一変する。



桃源郷に来たみたい。



唐松の霧氷と三嶺。



刀掛けの松に来る。

この辺はまだ日があたっていない。



頂上を見上げる。



石の階段はまだ凍っていない。



テンニンソウにシモバシラの氷華ができているが小さい。



ナナカマドに霧氷。



朝日が差してきて霧氷がキラキラと輝く。



素晴らしさに足が止まってしまう。



霧氷のトンネルを越えていく。



木屋平から穴吹へと穴吹川が流れる。



焼山寺の右奥には眉山。

その間に石井や鳴門の町が見える。



天神丸から樫戸丸へと続く稜線の先に高城山。

その右奥には高丸山。



雪が積もるとモンスターとなるシコクシラベ。

霧氷のツリーも趣がある。



以前は、この鳥居が半分以上埋まった。



剣山頂上ヒュッテ着。



今年はまだ雪は積もっていない。

気温はマイナス8度。

9時50分でこんなに低いのだから、最低気温はもっと低かっただろうなあ。



誰も居ないので頂上に向かう。



旧測候所跡には霧氷が育っている。



ロープのエビの尻尾はあまり成長していない。



頂上からの眺望。

素晴らしいの一言に尽きる。



頂上には誰も居ない。

新しい標識柱に古い山頂標識が付けられていた。



貸し切りの剣山頂上。



三嶺の右奥に石鎚山が見えている。

こんなにくっきりと見えるのは珍しい。



天気が良くて風もないので次郎笈に向かう。



登山道には霜柱が一杯。



霜柱をバリバリと踏みながら次郎笈に向かう。



暖かくなってきたが霧氷は落ちずに待っていてくれた。



ツツジやナナカマドなどの霧氷が素晴らしい。



急坂をひたすら登って行く。



剣山を振り返る。



霧氷の向こうに三嶺。







岩場を登り切るとコメツツジに霧氷



前ピーク手前にはナナカマドの赤い実に霧氷。



コメツツジの霧氷がきれいだ。



此処から見ると三嶺から天狗塚までの山並みがよく見える。

その後ろの愛媛の山々も。



正面に石立山



頂上へ向かって登って行く。



霧氷の向こうに三嶺。



随分と時間を掛けて頂上着。



剣山から一ノ森、槍戸山への稜線



その奥に高城山、高丸山が覗いている。

高城山の右肩には雲早山の姿も少し。



高知の街や桂浜なども霞んで見えている。

小春日和の ポカポカ陽気でお弁当も美味しい。



こんなにいい天気なのに誰も登ってこない。

紅葉の季節の混雑が嘘のようだ。



暖かいと思ったら気温が9.6度もある。

もう一度霧氷の向こうの三嶺を眺める。



伯耆大山が見えないかと目を凝らすが雲の下のようだ。



最高の撮影スポット



凍った岩場のスリップに気を付けながら下っていると、若い男女ペアが登ってきた。

東京と茨木から百名山を登りに来たらしい。

昨日は石鎚山だったが、圧雪で登りやすかったとか。



トラバースまで登り返して次郎笈を眺める。



剣山の斜面の霧氷が素晴らしい。



素晴らしさに天を仰ぐ。



太陽の光を浴びても落ちないで、美しい姿を見せている。



霧氷の向こうに次郎笈



二度見展望所から。



御塔石手前の水場が凍っている。

水の流れている所に足を突っ込めば通れるかなと思った。

しかし、その手前からツルツル。

また水の流れている向こうもツルツルに見える。

左は深い谷なので滑って落ちれば大怪我をする。



面倒だが軽アイゼンを付けて渡る。



このトラバースは寒いのかツララも出来ている。



採水所の所も凍っていたが、石伝いに渡ることが出来た。



西島駅に帰ってきたが、やはり誰も居ない。

朝、真っ白だった頂上直下は全て溶けてしまっていた。



凄い霜柱があったので掴んで見る。

見る見る手の平が真っ赤になった。



次郎笈でお会いしたお二人がもう追いついてきた。

登山口はツルツルなので慎重に。

気温は2度まで上がっていた。



駐車場は先程のペアの車だけ。

こんなに人の少ない剣山は初めてだ。

おかげでのんびりと初冬の山歩きを楽しむことが出来た。

今年中に積雪はあるだろうか。

その頃にもう一度来たいと思う。





総歩行距離 8.5km

累計標高差 ±925m

総行動時間 7時間26分


里山倶楽部四国

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