高越山  2014/09/14
ホームページ

- 高越山 キバナアキギリが咲き始める -

昨日に続いて今日も良い天気の予報。

本来なら今日の朝は北アルプスの山小屋で迎える予定だった。

しかし、金曜日車が突然故障した。

100円パーキングに駐車して1時間後に出ようとするとエンジンが掛からない。

セルは元気に回るがエンジンはウンともスンとも言わない。

これは困った。

直ぐに自動車保険会社に電話してレッカー車を呼ぶ。

1時間もしないうちに大きなレッカー車がやって来た。

レッカー車の荷台が斜めに成りスルスルと降りてきて後はフックの付いたバンドで車を引っ張り上げるだけ。

便利になったものだ。



参考写真:この高級車は私の車ではありません。

この写真のように荷台がスライドして後に降りてきます。

行きつけの修理工場まで運んでもらって料金はゼロ。

見てもらうとやはり予想通り燃料系の故障。

オイルプレッシャーポンプが壊れているとのこと。

私の車はコモンレールエンジンで今話題のクリーンディーゼルの初期型。

静かでよく走り排ガスも綺麗だが故障が多い。

何しろエンジンオイルの圧力で燃料噴射を制御しているのだからポンプかセンサーが故障すると一巻の終わり。

そしてまた修理代金が高いのも辛い。

前回は、インジェクターバルブが1本詰まっただけで30万円だった。

それにしても旅先で故障しなくて良かった。



と言う訳でアルプス遠征は中止

しかし、この良い天気に家で燻ぼっている訳にはいかない。

代車の軽四にはETCも付いていないし遠出は出来ないので近くのお高越山に行くことにする。

もしかしたらキバナアキギリの花に出会えるかもしれない。

7時39分 ふいご温泉上の鉄塔巡視路から登山開始。



野獣の被害が多いのか何ヶ所かに派手な標識が掛かっていた。



オトコエシやヒヨドリバナが目立つ。



ヨウシャヤマゴボウも実になりかけている。



三角点まで来るとキンミズヒキが群生している。

もうすぐひっつき虫となることだろう。



キツネノマゴも可愛い花を沢山咲かせている。

猿田彦にお参り



舌状花が少なく、まばらに付いているのでシラヤマギクかな。



鉄塔広場で見上げると真っ青な秋空

先日、中秋の名月だったのにもう随分と欠けている。



今日は二人とも買ったばかりのワコールのCW-Xを履いてきた。

この時期では暑すぎるかと思ったが意外と大丈夫みたい。

シャツは汗ビッショリとなるが、CW-Xは透湿効果が優れているようだ。



クヌギのドングリかな?

8時52分 車道に出る。



ミドリヒョウモンがヒラヒラと舞ってオトコエシで吸蜜している。

人懐っこい蝶だ。



ミヤマアカネが飛んできてススキの葉に留まった。



大きな木の樹冠が真っ赤になっている。

ゴンズイかなあ?



中ノ郷にヘリポートを作っているようだ。



萬代池ではアサザが黄色い小さな花を咲かせていた。



青い空を見上げながらベンチで休憩。

初秋の山歩きは汗ばんだ体に吹く風が気持ちよい。

何時もの所にツリバナが実を付けているが今年は少ないようだ。



標高が上がるとヤマジノホトトギスが多くなる。



ヌスビトハギの花と盗人の忍び足に似ていると言われる実



13丁の丁石を過ぎるとマツカゼソウの群生がある。

花の少ない季節に小さな虫たちの大事な蜜源となっている。



シコクママコナが一杯咲いているのも嬉しい。



今日のお目当ての花のキバナアキギリが咲き始めている。

キバナアキギリはシソ科アキギリ属で花が桐の花に似ている所からその名が付いた。

日本のサルビアだそうだ。

下唇に赤紫の模様がある花と無い花があり雰囲気が異なって見える。

赤紫の模様がある花は黄色の花色も淡く優しい感じがする。



花粉を出さない「不稔性」の疑似雄しべの奥に蜜壺がある。

蜜を求めてやって来た虫は疑似雄しべを押す。
疑似雄しべと繋がっている雄しべは花粉を出すオシベで、シーソーのように虫の背中に花粉をスタンプする。

雌しべは長い釣竿のようで先が割れていて虫の背中にスタンプされた花粉を受粉する。




お地蔵さんの所に新しい看板が出来ていた。

此所から神域と言うことかな。



家内の後ろ姿を見ていると膝がまっすぐ伸びている。

何時もは急坂になると靱帯が切れている足がX形に曲がり歩きにくそうになるのだが。

CW-Xの膝サポートが効いていて膝がずれないのかもしれない。

テイショウソウはまだ蕾



サラシナショウマやモミジガサも蕾だ。



不動小屋が修復されていた。

古い板も使える物は利用しているので古い落書きが残っている。



ヤマハッカかな?

ヒキオコシとの区別がよくわからない。



ホッペに紅があるのと無いのとが混じって咲いている。

不思議?



シギンカラマツ?の花が所々に咲いている。

シコクブシはまだ蕾。



赤門に付く。

川田への道は通せんぼしてある。

道が崩壊しているのかもしれない。



鳥居の所にはオタカラコウが花の盛り。



厳しい道ももう少し。

石段を踏みしめて登って行く。



仁王門の大きな扁額が壊れて落ちていた。



腰にハートマークのある干支の午

10時28分着

登山口から2時間50分くらい掛かっている。

数年前までは2時間半以内で登ることが出来たのだが..



8月18日夜、全国でも珍しい女人禁制の祭事「十八山会(じゅうはちやまえ)」が営まれた。

一度見てみたいと思う。

高越神社に向かう。



高越神社は忌部の祖天日鷲命を祀ってあるらしいが寂れている。

オタカラコウの群生する中を三角点に向かう。



こんな所にもコフウロが咲いている。

三角点 標高1122m



大きなブナの林の中を頂上に向かう。

青く茂ったブナの大樹の下で今日もお大師さんが遠くを見つめていた。




剣山系の山がくっきりと見えるが剣山山頂だけが雲の中。



奥の院に向かうとアキノギンリョウソウが咲いている。



高越寺奥の院、高越権現にお参りしてそのまま下って行く。



倒れている童子像が多くなっている。

台風の所為かな。

稜線はよく踏まれていて歩きやすい。



地蔵平の山門に出る。



綺麗なブナの参道を高越寺に向かう。

ツクツクボウシの鳴き声が響き渡る。



参道脇の杉の大樹は樹勢が盛んで樹皮も艶々としている。



高越大権現にお参りして昼食。



キバナアキギリを見ながら下って行く。

賑やかな声がして若い山ガールが登って来た。

お高越山に若い女性グループが登ってくるのは珍しい。



頭に何かが落ちてきて当たる。

コナラのドングリが音を立てて落ちてきている。



萬代池で一休み

ヤブツバキの実が熟れてきていた。



中ノ郷からは秋の気配を楽しみながらゆっくりと下る。

ツクツクボウシに混じってミンミンゼミの鳴き声も聞こえる。

14時5分 登山口着。

今日はCW-Xのサポート力の所為か膝が痛くならなかった。

家内も膝が痛くならずに下りがとても楽だったそうだ。




里山倶楽部四国編 

ホームページにも是非お立ち寄りください