冬の里山 雪のお高越山 2008/2/16
         

− 楽しみにしていた寒風山を諦めて雪のお高越山へ −

家内が雪の寒風山に行きたいと言う。

先週は大勢のネット仲間の方達が素晴らしい雪景色を楽しんだ様だ。

天気予報も晴れ時々曇り。

これなら素晴らしい眺望を楽しむことが出来るだろう。

REIKOさんもお誘いして、ルンルンで準備をしているとニュースで明日は冬型の天気で山間部では雪。

しかも強い北西の風が吹くという。

気象庁のレーダーで確認すると北海道の右上に強い低気圧。

シベリアから強い寒気が流れ込んでいる。



これは!

過去に何回か酷い目にあった時の事を思い出す。

しかも、アメダスを見ると剣山から三嶺そして愛媛県と高知県境には雨?雪?が降っている。

2000m上空は18m/秒位の強風。

明日も午前中はこの状況が続くみたい。

きっと素晴らしい霧氷を見ることが出来るとは思うが、新雪のトレースがない寒風山を登る自信がない。

スタートを遅らせて先行者の後を付いていけば何とかなるとは思うが...

家内に、「もしかしたら桑瀬峠あたりまでしか行けないかも知れない」と言うと即刻「中止」命令。

寒風山は天気の良い日に行きたいと言う。

残念だが、REIKOさんにもお断りをして、雪が降っても安全なお高越山に行くことにする。

朝ゆっくりと出発。



山川町に入ると0度の道路表示板。

コンビにて食料を仕入れていると山支度をした女性が二人入ってきた。

この方達もお高越山に行くのかな?

案の定後ろを付いてきたが、高越大橋で右折した。

大鳥居の処から登るのだろう。

8時20分いつもの鉄塔巡視路から出発。

ふかふかの落ち葉の上を歩くのは気持ちが良い。



林道にでると前回も見た犬のケージを積んだ軽トラが二台。

嫌だな、また猟をするのかな?

イヤ待てよ!

猟期は2月15日までの筈。

昨日までだ。

「今日は2月16日だよなあ..」

なんて大きな声でしゃべりながら進むと、何処かへ行ってしまった。

とりあえず安心して進む。

** 訂正 **

徳島県ではイノシシ猟は3月15日まで狩猟期間が延長されています。

登山の際は注意してください。



鉄塔からお高越山の綺麗な姿を見ることが出来る。

山頂あたりは白くなっている。



高越寺まで4.3q 2時間35分の標識。



第2の三角点到着。8時56分。

吉野川の流れと阿波麻植大橋、瀬詰大橋その向こうに阿讃山脈。



お高越山へ3qの標識を過ぎると雪が現れる。



9時26分中の郷に到着。

ものすごく寒い。

鳥居の向こうにお高越山が端正な姿を見せる。



ここから2.5q。

手水鉢の水は盛り上がって凍っている。

寒いので休まずに進む。



池は2/3程凍っている。



直ぐに雪になる。

雪は凍っていてバリバリと音がする。

とても滑りやすい道だが、スパイク付き長靴は今日も快適。



雪は深くなるが踏み固められていて道を外さなければ沈むことはない。

先日会った叔父さんが走り降りてきた。



後1qの標識から新雪が凍った雪の上に積もり快適な道となる。

急坂を快調に登り休憩後やで一休み。

手袋を脱ぐと手が痛いほど冷たい。

温かい珈琲がありがたい。



小屋の屋根は雪で今にも壊れそう。

また急坂を登ると赤門。



あと500mから鳥居に向けて登る。

3人の男女が下りてくる。

一人の女性は10本ツメのアイゼンを付けているが後の二人は付けていない。

蟹さんになりながら下って行った。

下の凍った道では大丈夫かな?



山頂に近くなり階段道となる。



仁王門への階段は片方が綺麗に除雪されている。

先ほどの叔父さんが除雪されたのかな?



右の仁王さん



静まりかえった雪の高越寺

10時41分着。



寺には誰もいない。



高越寺にお詣りしてツララを見に行く。

寺の裏の雪は腰まで埋まる。



天狗も雪の中



振り返って見た仁王門




縁台に座ってコーヒータイム。

青空も見えてきて陽だまりで飲むコーヒーは最高。



一休みしてから山頂を目指す。



赤い前掛けの狛犬も雪に埋まっている。



高越神社への階段は完全に雪に埋まっている。

今日は誰も歩いていない様だ。



トレースはしっかりしているが新雪が20p位積もっている。

神社下の急階段は完全に雪に埋もれて何処に階段があるか解らない。



お詣りをしてから神社の左に回る。



結構雪が多い。

途中からトレースのない所を登る。

膝まで埋まる。



静かに佇む弘法大師。



三角点に行こうと思って進むが吹きだまりが通せんぼ。

胸位まで埋まるので断念。



青空が広がるが相変わらず寒い。

神社からの急階段は滑る様に下る。



また縁台に帰り昼食にする。

のんびりしていると朝コンビニでお会いした女性二人とご夫婦が登ってきた。

陽だまりでくつろぐ。



11時50分下山開始。



ウバユリの実が弾けていた。

スパイク長靴は下りも快調。



大滝山から竜王山に続く両川の向こうには雲が湧いてきた。風も強くなる。



12時44分中の郷に到着。

池の氷がだいぶ融けている。

帰りは参拝道を下る。

先月の徳島新聞に載っていた10年間この参道を整備されているという方のユンボが停めてあった。

小さなシャベルだなあ。



整備したばかりでジュルジュルの道を下る。

鉄塔巡視路の鉄橋と交わる。

此処からお高越山まで1時間の標識があるがこんなの並の足では絶対無理だ。

何しろ此処から標高差が700m程有る。

この標識だと山川駅から2時間ほどで登ることが出来ることになる。



参拝路は整備されて散歩道の様。

傾斜も緩やか。



殆ど傾斜のない広い道を下る。

13時20分4q標識。



舗装路となり駐車場に着く。

13時38分。

コンビニでお会いした車が停まっている。



人家の道端では春の花が咲き始めている。



ホトケノザやナズナが咲き乱れている。



ハコベも春の定番。



オオイヌノフグリを見ながら下ると大鳥居。

13時44分。



此処から車まで田圃の中の舗装路を歩く。

スパイク長靴は半分がゴムのイボなので何とか舗装路も歩ける。

田圃の向こうに遙かお高越山。



白梅も咲き始めている。

立派なクスノキが見えたので立ち寄る。



色々大楠は見てきたがこの大楠は特に立派。

しかも樹勢の勢いがある。まだまだ数百年は生き続けるだろう。






神社は集会場になっていた。



30分ほど歩いてふいご温泉入り口。

良いお湯の温泉だったが町営の為近々閉めるらしい。




14時16分駐車場に着く。

寒風山の様に素晴らしい眺望はなかったが、気持ちの良い雪歩きができた。

安全第一で雪歩きを楽しむのには最高の山だ。