冬の里山 雲早山  2021年12月20日  
里山倶楽部四国編 

- 雲早山 霧氷 ―

昨日、大川原高原から眺めていたら、雲早山が真っ白でおまけに雪雲を被っていた。

もしかしたら積雪や霧氷を楽しむことが出来るかもしれない。

所が、家内は2日連続なので山の用意をしていない。

バタバタして出発が遅くなった。



岳人の森まで来ると雲早山が真っ白。

まだ雲が覆っていて日が差していないので、暫く解けることはないだろう。



トンネル手前に駐車して、ゲートに来るとRAIZEの新車が停まっている。

もう誰かが雲早山に向かっているようだ。

RAIZEはコンパクトで燃費も良くて山行には最適のようだ。

もう本格4躯は必要ないので、取り回しの良い車が良いかもしれない。

スーパー林道は薄く雪を被っている。



高城山も少し白い。

青空が見えてきた。

これは急がなくては。

暫く歩いていると、男性が帰ってきた。

なんと谷さんだった。

お久しぶり。

悦ちゃんたちを送ってきたそうだ。



雲早山登山口到着。

木の手水鉢の水は凍っていない。



軽アイゼンを付けて出発。

渓流にはツララなどは出来ていない。

気温はそう低くないようだ。



桂の木の下で休憩。

可愛い雪だるまが並んでいた。

あまり寒くないので、ダウンジャケットを薄いウィンドブレーカーに、手袋も薄いのに替える。



雪は深くなくて締まっているので歩きやすい。

しかし、この坂は単調で何故か足に応える。

トラバースの木の根っこで一息入れると、青空が広がってきた。

この辺では霧氷は全く付いていない。

今日はだめかな?と一瞬思う。



しかし、道が緩やかになると霧氷が現れだした。



苔の岩は雪の下。



朝日が差してきた。

霧氷が一斉に輝く。



砥石権現の向こうに矢筈山が白く見える。



パラボラ分岐到着。

何時もなら此処でダウンジャケットに極寒用の手袋に替える。

しかし、青空が広がってきて霧氷が落ちる前にと家内が急がせるのでそのまま登る。



尾根に出ると素晴らしい霧氷。

青空に白いサンゴのような霧氷が輝いている。



細かな霧氷が日に輝いて氷細工のようだ。



ブナの大木に着いた霧氷は特に美しい。



大好きな姿のブナも真っ白の衣装を着ている。



白髪を振り乱した老婆のようにも見える。

表情豊かな力強い姿に見入る。



角度を変えて。

稜線上のブナの大木は毎年のように大風で倒れてしまい数が少なくなった。

この大好きなブナが踏ん張ってあと数百年は美しい姿を見せて欲しい。



此処には大きなブナがあったが倒れてしまって残念だ。

残ったブナは、まだ幼いが綺麗に霧氷でドレスアップしている。



朝日が眩しい。



何時もは大きなエビの尻尾が着くが、今日はまだあまり発達していない。



素晴らしいなあ。



高丸山は白くない。

直ぐ近くの山なのに、随分と気象状況は違うようだ。



見事だなあ。



砥石権現の向こうに矢筈山が白く見える。



何時まで見ていても飽き足らないが、山頂へと向かう。



樹氷の向こうに高城山。



山頂では悦ちゃん達が景色を楽しんでいた。

一緒の女性は、Yさん?

私のホームページを何時も見ていただいているそうだ。

ありがとうございます。



家内と三人で記念撮影。



皆さんと周囲の山の同定。

高城山のドームの左には、何時もなら白銀の次郎笈がくっきりと見えるのだが?

今日は雪が少ないのか、一ノ森の稜線と重なってよくわからないのが残念だ。



高丸山へと続く稜線。

やはり高丸山には雪が見えない。



逆光の西三子山



眉山と徳島の市街



大川原高原とその手前に建設中の上勝・大川原ウィンドファームの風車。

沢山の風車が雑然と並んでいてゴタゴタとして美しくない。



津田山の向こうに出来たばかりの新町川大橋が見える。



皆さんが先に降りられたので、昼食にする。

何時もは寒くて下の岩陰で食事をするのだが、今日は風もなくポカポカ陽気。

食後、温かいコーヒーを飲んで至福の時を過ごす。



さあ下山しよう。



気温が低くない割には霧氷が落ちずに残っていて美しい。



午後になっても霧氷がこんなに素晴らしいのは珍しい。



もう一度ブナ達の霧氷



パラボラまで来ると悦ちゃん達がまだ居たので、一緒に三嶺の見える所まで行く。

高城山の右奥に白く輝く三角錐の山が三嶺だ。



高丸山への縦走路へ、ふかふか雪の感触を楽しみに行く。



木々が雪原にいい感じの影を落としている。



帰りの悦ちゃん達は早い。

アッという間に下っていった。



私達はまたカツラの広場でコーヒータイム。

新しく購入した魔法瓶は保温力が高い。

時間が経ってもホカホカのコーヒーを楽しむことが出来る。



帰りの林道では気温が1.9度。

高城山の霧氷も消えかかっている。



雲早山の稜線の霧氷も少なくなっている。

今日は、晴天のもと皆さんともお会いできて、一杯お話もできて楽しい山歩きができた。

今年中にもう一度くらい霧氷楽しみに何処かの山に登りたいなあ。





総歩行距離 7.7km

累計標高差 ±759m

総行動時間 6時間28分



お聞きした情報によると中津峰山近辺に、巨大風車の建設計画が有るらしい。

現在建設中の風車よりも更に大きな風車が計画されているようだ。

婆羅尾峠から中津峰山そして平石山まで広範囲が計画地に入っている。

中津峰山までが自由に山歩きができなくなってしまうのかと思うと悲しい。


里山倶楽部四国

ホームページにも是非お立ち寄りください