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冬の里山 |
明神山 2015/02/18 |
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- 真っ青な海 素晴らしい眺望の山 明神山 -
雪の山も気になるけれど、無性に海の見える山に登りたくなった。
そういえば 太平洋の大展望を誇る明神山にまだ登ったことが無い。
鳴門の海から紀州の山並みそして室戸岬までの海岸線。
おまけに剣山系の山々まで見えるという。
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朝7時過ぎに家を出て、近道かなと持井から日亜化学本社の横を通って桑野へ。
新野から福井へ出てすぐに左へ引き返すように椿町へ向かうところをそのまま右に曲がった。
あっと思ったが、福井駅を過ぎたところで左に曲がれば登山口の峯神社に行けるはずだ。
所がうっかりしてまた左分岐を通り過ぎ日和佐道路に入ってしまった。
下りるわけにも行かず、由岐インターまで行って引き返す。
やっと目的の道(県道200号線)を走るがとても狭くて落石などもある。
車幅が道幅一杯なので石を避けるわけにも行かず乗り越えていく。
尖った石が多く嫌な予感。
これが原因で後で大変なことになった。
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船頭ヶ谷を越えてやっと椿川沿いを下り、椿坂トンネルから伊座利峠へと向かう道と出会う。
約1時間くらい余分にうろうろと走ってしまった。
小さな橋を渡りすぐに右に曲がって細い農道を峯神社に向かう。
(カーナビでは山峯神社となっていた。)
学生時代この辺は自転車で走り回ったことがあるが、トンネルが出来たりずいぶんと雰囲気が変わってしまった。
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峯神社に9時27分着。
広場の前に広い戸が上下に開くようになっている建物がある。
農村歌舞伎の舞台だったのだろうか?
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大正13年に奉納された立派な鳥居をくぐってお参り。
鳥居が赤くなっているのは何故?
この神社の由縁などは不明。
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立派な鳳凰の彫り物がある。
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狛犬も中々立派だ。
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安永2年(1773年)癸巳冬と彫られた少し変わった常夜灯のある社があった。
安永2年と言えば杉田玄白が解体新書を著した年だ。
ずいぶんと昔から栄えた村だったようだ。
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別荘のような建物が二軒あるがすでに人気が無いようだ。
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沢に沿って登っていくと廃屋も見受けられる。
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小さな橋を越えたところに明神山登山口の標識がある。
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頂上まで1.4キロとある。
標高58m
9時52分登山開始
所が最初からごろごろ岩の間を歩く。
濡れた岩が滑るので注意しながら登っていく。
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こんな小さな山の小さな沢に驚くほど大きな岩が転がっている。
しばらく登るとシダの茂る杉の植林帯に入り登りやすくなる。
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涸れ沢を離れて登っていくと自然林の中の快適な道となる。
30分ほど歩くと、後500mの看板があるが結構キツイ。
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また岩が多くなる。
緑に苔むした岩が多い。
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大きく割れた岩もある。
この上には巨石群があるらしい。
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舗装路に出て少し進むと白い建物がある。
明神山ふれあいの家と書かれた看板が掛かっている。
社務所と兼用になってるらしい。
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昭和3年と彫られた石の鳥居は平成元年に伊座利坂から移設したらしい。
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鳥居を潜ると石垣に囲まれた境内の奥の石垣に囲まれた中にに峯神社奥の院が鎮座している。
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標識に書かれている通り、北には鳴門・淡路
南には室戸岬
そして西には剣山東には和歌山
目の前には太平洋が広がる。
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眼下には伊座利の海
青い屋根の大きな建物は?
調べても解らない。
もしかすると昔行ったことのあるが2002年に閉鎖されたお水荘?
ウォータースライダーが見えている。
豪華なレジャー施設だったのだけれどなあ..
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青い海に岩礁が美しい。
風があるのか海面にさざ波が立っている。
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何処までも広がる太平洋
地球の丸みが感じられる。
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神社は低い石垣に囲まれているが、その中にまた防風石垣があり祠がある。
山上積石神殿として、中津峰山の天津神社に雰囲気は似ているが少し石垣は低い。
入り口に礼拝所があり石垣の中には入れない。
正月には宮司と巫女が居るらしいのだが。
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境内には大きな大理石のテーブルと椅子がある。
こんなに大きな大理石を運ぶのは大変だったことだろう。
石碑があり蔡神の謂われが書かれている。
この神社の蔡神はコノハナサクヤヒメ(木花佐久夜毘売命)だそうだ。
木花佐久夜毘売命は安産・母乳の神、陸・海上の導きの神であり雨乞いの神とも伝えられる。
白蛇となって現われ万人の願いを聞き賜う神でもある。
満月には白蛇が龍と化し天空に舞うまぼろしを見ると今も語り伝えられる。
絶世の美女だったとも言われる。
村史には此神往古南海より登り海(毎)夜山上に焼明輝く。と書かれているらしい。
コノハナサクヤヒメが南海からやってきてこの山の頂上で光り輝いていたと言うことか。
やはり長国の出雲系海人族とのつながりが垣間見られる。
この頂上の光は遠く剣山系や鳴門・淡路島・紀州・室戸からでも見ることが出来ただろう。
もちろん目の前を航海する船からもクッキリと見えたことだろう。
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北には橘湾と火力発電所。
今日は空気が澄んでいるので大鳴門橋までクッキリと見える。
火力発電所の向こうの見能林には私の母校がある。
昔は学校の周りは田んぼだけだったが、今はビルなどが建ち並んで校舎がよく見えない。
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大鳴門橋と、ネットでは有名なカラオケを歌っているイノシシの狛犬。
イノシシと言うよりは豚に見えるが、よく見ると牙があるのでやはりイノシシのようだ。
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建ち並ぶ電波塔の向こうに高城山、高丸山、雲早山
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高城山の左に白いのは天神丸だろうか。木沢の山並みの向こうには白く輝く剣山の姿も。
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大川原高原の風車もずいぶんと近くに見える。
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伊座利の辺りかな
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風がきつくて海面が小さく波立っている様子が美しい。
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椿が咲き始めている。
少し下ると一等三角点441.6mのある明神山頂上。
峯神社より低いところにある。
三角点を設置する時にはすでに最高点には峯神社の盤座があったため設置できなかったのだろう。
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海部から室戸までの海岸線が綺麗に見える。
大島も見える。
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ウバメガシとつばきの緑が濃い。
四国の道の疑似木の階段を下りると鳥居があった。
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椿小学校の学習農場がある。
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風は相変わらず冷たい。
気持ちの良い遊歩道を下っていくと東屋があり日当たりが良い。
昼食にする。
眼下に阿部の漁村と鹿の首岬
狼煙台跡や波切不動があるそうだ。
江戸時代後期から昭和の初めにかけて魚介類を頭にのせて全国を売り歩くいただきさんという女性達が住んでいたらしい。
香川県高松市のいただきさんは横付けという自転車で魚介類を売り歩いている。
伊座利や阿部の女性達は頭に50キロ近い魚介類の入ったかごを乗せて全国を回ったと言うから凄い。
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食後緩やかな四国の道を下る。
ヤブツバキが沢山咲いて綺麗だ。
これからもっともっと咲くことだろう。
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見晴らしの良いところにはベンチが置かれている。
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この木は何だろうか?
葉に鋸歯が無いのでモチノキだろうか。
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阿部へと下りる道の分岐があり四国の道に従って右へと曲がる。
しばらくは緩く登りやがて下っていく。
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疑似木の階段が延々と続いた後は自然石の階段となるが少し痛んでいる。
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道が整備されているようになり小さな沢を何回か渡る。
この沢がやがて椿川となり椿湾に注ぐのだろう。
昔は整地された畑だったのだろうか。
立派な石積みと畑を捨てた時に植えた杉の木の林がある。
![](my1502180261.jpg) ![](my1502180265.jpg)
道が綺麗に整備されていると思ったらつい最近再整備工事があったようだ。
四国の道は長く整備されずに放置されていると思っていたが、再整備することもあるんだなあ。
ドンドン下っていくとまだ生活している民家の横を通る。
![](my1502180268.jpg) ![](my1502180279.jpg)
日当たりの良い畦には、オオイヌノフグリやタチツボスミレが沢山咲いている。
![](my1502180272.jpg) ![](my1502180275.jpg)
朝車で通った県道に出る。
左へ行くと福井駅への四国の道。
地図にはこのまま真っ直ぐ進むと愛宕山に続く道があるようだが、突き当たりの廃屋から先へは行くことが出来なくなっている。
この辺は船頭ヶ谷と言うそうだ。
民家の軒先に漁網が干してあった。
伊座利の港は狭いので船頭達はこの辺に住んで漁に出かけたのだろうか。
![](amy15021802801.jpg) ![](amy150218029211.jpg)
美しい声で鳴いてやってきたのはイソヒヨドリ。
梅林をチッチ時ながら集団で飛び回っているのは、頭に短いツンツンヘアがかわいいカシラダカ。
![](amy15021802851.jpg) ![](amy15021802861.jpg)
ジョウビダキの雄は白い頭と赤いお腹が綺麗だ。
羽の白い紋もよく目立つ。
![](my1502180288.jpg) ![](my1502180287.jpg)
しばらく歩いて行く谷の奥に明神山の電波塔群が見える。
地図を見るとこの沢をさかのぼって頂上直下まで道が続いている。
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地蔵菩薩の形をした三界万霊塔がある。
何故か首が無い。
![](my1502180294.jpg) ![](my1502180295.jpg)
ウバメガシの生け垣が多い。
県道から山道へと旧道を入る。
日当たりの良いところでコーヒータイム。
此所で巨石群に立ち寄ることを忘れていたことに気づく。
また今度の楽しみに置いておこう。
![](my1502180296.jpg) ![](my1502180306.jpg)
14時20分 峯神社に帰ってくる。
帰ろうとしてタイヤがパンクしているのに気付く。
完全にペッシャンコだ。
4駆に乗ってからもう10年以上になるがパンクしたのは初めて。
自分で交換しようかと思うが、タイヤが大きくて大変。
自動車保険のお車QQ隊に電話する。
すぐに修理屋さんを手配してくれた。
50分程待つと修理屋さんがやってきて10分ほどで手際よく交換してくれた。
なんと2㎝ほどの大きな穴が開いていた。
尖った落石でも踏んだのだろうか。
コンプレッサーで空気を入れてもすぐに抜けてしまう。
もう修理不可かと思ったが、タイヤ修理専門店に立ち寄ると、トラックのパンク修理用の大きなパッチを張って修理完了。
費用は3,500円。
やはり餅は餅屋。
専門家は頼りになる。
総歩行数20,120歩。少しはダイエットできたかな?
里山倶楽部四国編
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