秋の里山 中津峰山 杖立山  2021年09月23日  
里山倶楽部四国編 

- 中津峰山 杖立山 サンヨウブシ ―

先日、大川原高原ではアサマリンドウが満開だった。

もしかしたら中津峰山のピンクのアサマリンドウが咲き始めているかもしれない。

今日は気温が上がるそうなので朝早くに出かける。



如意輪寺の駐車場の大銀杏は、まだ色付いていない。

銀杏も落ちていない。



グミの花が沢山咲いている。

今頃咲くのはナワシログミだろうか。



足の筋肉が目覚めていない朝から階段を登るのはキツく感じる。



境内に着くと銀杏が沢山落ちている。



美味しい銀杏の実だが踏むと悪臭が漂う。

2億年前から生き延びてきたのはこの悪臭のおかげだとも言われている。

また、恐竜の大好物だったとも言われている。

小石川植物園に日本人がイチョウの精子を発見したと書いてあった。



何時ものように観音様と本堂にお参り。



車でご住職がやってきて太子堂の扉を開け始めた。



三十八社大権現にお参り。



朝日が溢れる参道は気持ちが良い。

イチヤクソウの実が大きくなってきた。



キッコウハグマは相変わらず蕾のまま。

閉鎖花で終わるのも多く、咲いているのを見つけるのは大変。



擬似木の階段道はつかれる。

いつものベンチで水休憩。

チャボホトトギスには実が出来ている。



癒やしの道と交わったベンチでも休憩。

行動食の一口パンでエネルギー補充。



NORWAY CAMPのバッジが落ちていた。

何でこんな所に?



ツルリンドウの花が一輪だけ咲いていた。

アサマリンドウの蕾もあったので頂上での群生が楽しみだ。



シロモジとクロモジの緑の中を頂上へ。



天神神社にお参り。

中津峰山は三十八仙山と呼ばれていた。

天津神社には九曜二十八宿の星々と地元の神様と大物主神を合祀した三十八社大権現を祀っている。

それにしても、この立派な城壁のような防風壁は誰が何時造ったのだろうか。

どの資料を見ても何も書いていない。

また、頂上に会ったと言われる長者ケ原とは?



平日の早朝のせいか誰もいない。

秋空が広がり轆轤山の風車がクッキリと見える。

風が無いのか風車は回っていない。



阿南の海を眺める。

昔、長の国を治めていた人達も此処からその国々を眺めていたのだろうか。



楽しみにしていたアサマリンドウはまだ固い蕾。

蕾は多いので咲くのが楽しみだ。



ママコナが咲き残っている。

総苞に棘があるのでシコクママコナだろう。



展望所に行くがセンブリも咲いていない。

ナツハゼが赤黒く熟している。



勝浦川と日峰山そして津田の町。

マリンピアに東京行きの東九フェリーおくどうごが停泊している。

津田から勝浦川を渡って日峰山をトンネルで抜いて、南部道が建設されるのは何時のことだろうか。



徳島市街と吉野川



轆轤山方向の眺め。

左に高丸山も見えている。



気温が上がってきた。



中津峰森林公園として整備されたのは何時だったのだろうか?

現在は放置状態に思える。



車道を下っていくと桜の紅葉が始まっている。



もう散り始めている木もある。



ヤマハゼも綺麗に色付いてきた。



?の木の紅葉。



イタドリの花にイシガケチョウが吸蜜している。



ムカゴは何の芋?

萩はもう花が終わった。



車道を下るとアケビが熟れている。



赤磐の滝



ミズキとヒオウギの実



ヤマハゼが真っ赤に紅葉している。



栗の実が弾けてヒガンパナが真っ赤に燃えて咲いている。



ミズヒキの小さな花も可愛い。

駐車場に着くとT川さんが準備中。

随分とお久しぶり。

少しお話してから下山。



まだ時間も早いので気になっていた杖立山に向かう。

登山口の前はよく通るのだが、まだ登ったことがなかった。

この春に、たまたま金曜日であっちゃんが案内して登っていたのを家内が覚えていた。



登山前に婆羅尾峠への道と勝浦へと下る林道を確認。

婆羅尾峠までは5.7kmと書いてある。

一度中津峰山から歩いてみたい。



杖立峠の鳥居がある。

杖立峠は、佐那河内の天一神社と勝浦町の坂本八幡神社を結ぶ峠道で、2~3世紀には利用されていたと言う。

此処には小さな社があるそうだが見つけることは出来なかった。



石柱には、「杖立権現を祀る 昭和33年」と彫られている。



新しい雨量計のポールが建っていた。



昭和46年に出来た大川原高原への林道を少し行くと、杖立山登山口12分の標識がある。

この標識を、たまたま金曜日のメンバーは「登山口まで12分」と勘違いしたようだ。



明確だが、一寸荒れて踏み跡の薄い山道を赤テープに導かれて進む。



ヒメシャラの大木をすぎると杖立山頂上に着く。

ピークでも何でも無い登山路途中の少広場という感じ。

新しい徳島ハイキングクラブの標識がある。

丁度12分で到着した。



家内が、この先に見晴らしの良い岩があるはずだと言うので先に進む。

かなり先に行っても何もない。

この道は轆轤山へと続く稜線のようだ。

途中でテレビアンテナの残骸とビニールテープ等が散らばっていた。

共聴アンテナなどがあったのかな。

先に進むがバカ尾根で踏み跡がハッキリしない。

赤テープを探しながら進むと何と先程のアンテナの所に帰ってしまった。

尾根がハッキリとしない見晴らしの効かない道は方向感覚が狂ってしまう。

山菜採りのお年寄りが道迷いで見つからなくなってしまうのも、こんな場合かなと思う。

もう止めたとナビを参考に引き返す。

なんだかんだで1時間以上の散策になった。



まだ時間が早いので、前もってお聞きしていたサンヨウブシを見に出かける。



サンヨウブシはトリカブトの仲間では珍しく無毒らしい。

切り込みの少ない大きな葉が特徴。



ピンクの花が綺麗だ。

今日は秋晴れの中、中津峰山の紅葉も楽しめたし、気になっていた杖立山にも行くことが出来た。

中津峰山のピンクのアサマリンドウやキッコウハグマが咲くのが楽しみだ。





総歩行距離 1.6km

累計標高差 ±129m

総行動時間 1時間5分




里山倶楽部四国

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