春の里山 西赤石山 物住頭      2018.05.20
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アカモノ、ツガザクラに会いに西赤石山そして物住頭 -

もう、西赤石山にアカモノが咲いているとのレポートを見た。

ツガザクラも咲いていることだろう。

朝4時に起きて東平に向かう。



西赤石山には毎年この時期に来ていたが、二年ほど都合で来ることが出来なかった。

登山者用駐車場にはすでに5~6台の車が停車中。

大分ナンバーの2台の車は、フロントガラスが曇っているので昨夜は小屋泊のようだ。

7時8分出発。

コガクウツギが咲いている。



第三通門広場に着くとひんやりとしている。

アキグミの花が咲いて、すでに花が沢山落ちている。



何時ものように、銅山峰経由で登ることにする。



二年ほど来なかっただけなのに、なぜか懐かしい。



綺麗な石畳の道を登って行く。

空気がヒンヤリとして手先が冷たく感じる。

気温は9.5度だが、湿度が65%もあり余計にヒンヤリと感じるのかも。



ウワバミソウはまだ蕾。



三界萬霊と彫られた大正五年のお地蔵さん。

三界とは「欲界」「色界」「無色界」の世界のこと。

萬霊とは有情無情の精霊等のあらゆる世界を指しているとか。

大正五年とは、元禄4年から銅山の中心であった嶺南の銅山本部が、嶺北の東平に移された年だ。

その時に此のお地蔵様が、ここに設置されたと思うと歴史の流れが一気に身近に感じられる。



上部鉄道のレール等を利用した大きな鉄橋を渡る。



ギンランが群生している。

株数が多いだけではなく、一株の花の数も多い。



赤茶けた岩は鉄分が染み出しているのだろうか。



舌がめくれたような変な感じのテンナンショウが多い。

東赤石や西赤石に多いと言われる、オモゴウテンナンショウだろうか。

コケイランも咲き始めている。



大勢のパーティが下りてこられた。

昨夜銅山峰ヒュッテに泊まられた人達だろうか。

何か見ていると思ったらヤマブドウの蕾だった。



上部鉄道跡への道には通行禁止の看板が。

橋などが崩れていたが、またそれ以上に崩落したのだろうか。



ここからは水平な道となる。



銅山峰ヒュッテ着。

8時20分。

駐車場から1時間12分。



庭にはアカモノが沢山咲いて、朝の日を浴びていた。



ヒュッテの庭からは新居浜の街がよく見える。

私が20数年前に住んでいたマンションもシッカリと見える。

神戸の地震の時に壁にヒビが入った事も懐かしい思い出。



トイレ近くのアカモノは、まだ咲いているのは少なかった。



チョット急になった中持道を登ると、銅山越着。

8時57分。

ほぼ標識通りのタイム。



西赤石に向かうとツガザクラが咲いている。

景色に見とれていると、東赤石まで縦走すると言う男性が追い抜いて行った。



ツガザクラは数は多いとは言えないが、可愛くて足が止まる。



天満山まで来ると、アカモノとツガザクラのツーショット。



ツガザクラも良く見ると、赤い紅を引いている。



これから登る西赤石が見えている。



一旦下って最初のピークに向かう。



岩に登ると、右手に東赤石山の丸い頂上が見えてくる。



また岩を登り切るとコクワガタが花を開いている。



見晴らしの良い岩場に登ると、目の前に笹ヶ峰と沓掛山の吊尾根。

吊尾根の向こうに瓶ヶ森と石鎚山。



笠ヶ峰、ちち山から冠山、平家平へと続く尾根。



三ツ森山から大座礼山そして東光森山



更に登って行くとミツバツツジか現れる。



マイヅルソウはまだ固い蕾。

オオカメノキは花が終わっている。



眼下に東平や西条の街。



兜岩の向こうに新居浜の街。



東平の駐車場にも車が増えている。

マイヅルソウに蕾が出来ていた。



頂上に向けて最後の上り。



アケボノツツジが数輪残っていた。

マイヅルソウの花ミッケ。



ミツバツツジの間を登り切ると西赤石山山頂着。

10時34分着。

駐車場から3時間26分。

前回と同じくらいのタイム。



頂上にはミツバツツジが満開。

涼しいので休むこともなしに物住頭に向かう。



ミツバツツジが綺麗だ。

?のスミレ。



ズミの花が満開。



鞍部まで下りて物住頭を見上げると、頂上部はミツバツツジでピンクに染められている。



岩の展望所から見下ろすと、カラマツが緑濃くなっている。



岩道を行く。

ドオってことない道だが、躓いたり滑ったりすると一大事。

慎重に登って行く。

ズミの花が満開だ。



ツガザクラの群生地には、今年も見事に咲いていました。



一寸雑草が増えているけれど、元気に咲いていてくれて大満足。



ピンクに染まる物住頭に向けて登る。



物住頭着。

11時29分。



前赤石の岩稜を眺めながら下って行く。

誰か2人が岩山に取り付いて登っていくのが見える。

雪割草の群生地に着くと、誰かが家内に声をかけてくれている。

あっ!

章さんだ。

去年、槍ヶ岳に登る前にドラックストアでお会いして以来だ。

可愛い方と一緒にコチラを見上げている。

YAMAPに登場されている、ちーさんかな。



群生地に降りていくと、ユキワリソウやキバナノコマノツメがあちこちに咲いている。

群生というわけではないが、それでも健気に咲いている。



小さな花だが、愛おしくなるほど可愛い。

シライトソウも元気に咲いている。



此の花達に会うために、5時間近く掛けてやってきた。



何故此のような場所に咲いてるのかよくわからないけれど、今年も出会えて幸せ。



イヨノミツバイワガサはまだ蕾。

シコクギボウシが咲くのはもう少し先かな。



石鎚山を正面に見て、お弁当にする。

トレランの男女が通り過ぎていった。

二人共短パン姿だが、女性は両膝が傷ついて血が滲んでいる。

岩場を通過する時は、どうしても岩角にあたったりするので傷つく。

トレランするにも、短パンは止めたほうが良いと思う。



眼の前に別子ダムが青い水を湛えている。

章さんたちと記念撮影してから帰ることにする。

先程、前赤石山に登って行った二人組は、娘さんが小学生で100名山登頂された下河さんだったらしい。

暫くお会いしていないが、相変わらずお元気だなあ。

美輝さんは、高校生になられたとお聞きしていたが、もう大学生の年齢かなと思う。

小学生の頃、剣山でお会いしたときのことが懐かしい。



ヒロハノヘビノボラズはまだ丸い蕾。



コツクバネウツギも沢山咲き始めている。

エンヤコラと物住頭に帰ってきた。



下り始めると、東赤石まで縦走すると思えるパーティが次々とやってきた。



もう一度ツガザクラを楽しむ。



暖かくなって、ミツバツチグリが元気になってきた。


この白いスミレはホソバシロスミレかな。



西赤石山に帰ってきた。

13時34分。



兜岩経由で帰ろうとするが、家内は朝見た通行禁止の看板が気になる模様。

自己責任で通れば良いかとも思うが、家内はそういうのが嫌い。



遠回りになるが、もと来た道を帰ることにする。



コバノフユイチゴが花を開いていた。



銅山越には下りずにショートカットする。



ミヤマシキミに実が出来ていた。

ニョイスミレも咲いている。



蛾と生まれたばかりに誰も見向きもしてくれない。

キンモンガとビロードナミシャク



後はひたすら下りて駐車場着。

16時29分。



第三通門広場で、県外から来た登山者が案内図を見て話し合っている。

案内図の赤い線で書かれている「喜三谷コース」に下りたかったが、解らなかったと言っている。

「喜三谷コース」はかなり前に廃道になったはず。

復活したのかと思って、新居浜市に聞いてみた。

やはり今でも廃道で通行不可だとのこと。

そうであれば、地図を直さなければ、道迷いや遭難にもつながる。

市には善処をお願いしておいた。


久しぶりの西赤石だったが、意外と涼しかったお陰で快適に歩くことが出来た。

目的の可愛い花たちや章さんたちにも久しぶりに合うことが出来た。

いよいよ夏山シーズンが近づくが、もう少し足腰を鍛えて備えたいと思う。





総歩行距離 16.2キロ

累計標高差 ±1,751m

行動時間 9時間26分

 


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