夏の里山 大川原高原   2020年06月02日  
里山倶楽部四国編 

- 大川原高原 ―

東京の緊急宣言も解除された。

何故か余計に心配になった気がする。

私達は、3密の心配が全く無い大川原高原に散策に出かける。



自宅では快晴だったのに、大川原高原の稜線は厚い雲で覆われている。

駐車場に着いてもガスが深い。

林道の通行止めは解除されていた。

工事はやっていないのだろうか?

これは甘かった事が後で分かる。

ダンプなどの通行が非常に多いので、ゲートを開けているようだ。



ナワシロイチゴの花が咲き始めている。

イボタノキはまだ蕾



ヤブウツギの深紅の花が咲き始めている。

ガマズミはまだ蕾。



ヤマボウシの花が咲き始めている。

此処のヤマボウシは花が小さい。

サルトリイバラの実はまだ青い。



マルバウツギやコガクウツギがまだ咲いている。



コゴメウツギの小さな花が咲き始めている。

コゴメウツギはバラ科なので花が綺麗だ。



遊歩道に入るとヤブウツギが綺麗だ。



風車が止まっている。

また故障かな。

シュンジュウギクが咲き始めた。

花期の長い花なので、夏の終りまで咲き続けることだろう。



コナスビやニガナの花も多い。



フタリシズカが群生している。



コツクバネウツギが花の盛り



展望台からの眺望はなし



山の神様に今日もお参り。

最近、癌手術をした友人が次々と再発している。

幸い再手術には成功しているが、他人事ではない。

私は一昨年の6月に手術をして、もうすぐ2年になる。

3年後の再発率35%と言われているが、今の所大丈夫のようだ。

一番ダメだと言われているストレス解消に、大川原高原散策が役に立っていると思う。

不整脈も不思議なほど出なくなった。

おまけに血圧が正常値となり、腎臓のクレアチニンや尿酸値がグンと下がって正常値となった。

現在、尿や血液検査で異常値は全く無くなった。

更に、血管年齢や筋肉年齢も60歳以下となった。

感謝するしかない。



ツツジのトンネルに入ると今年も淡い色のツツジが咲いている。



山つつじが咲き始めた。

オンツツジと色が似ているが、チョット小ぶりの花が可愛い。



昨夜の雨でオンツツジは殆ど散ってしまった。



例年のように、紫がかったツツジの花が満開。



大川原高原には多くのツツジが咲く。

春には、まずコバノミツバツツジが艶やかに咲く。

そして、ショッキングピンクのアワノミツバツツジが続く。

その後、大きな深紅の花のオンツツジが一面に咲いて見事だ。

その後、この紫がかったツツジが咲いて、最後に小ぶりなヤマツツジが咲く。

この紫色のツツジは、ヤマツツジと同じく雄しべが5本。

葉もヤマツツジと似ているが少し大きい。

ミツバツツジやオンツツジは雄しべが10本、葉が3枚だ。

シロヤシオやアケボノツツジは葉が五枚。

このツツジは、アワノミツバツツジとヤマツツジの混血ではないかと思う。

何か固有の名前があれば教えて下さい。



少し先に行くと、色の淡いツツジが咲いている。



このツツジも色合いは少し違うがミツバツツジとヤマツツジの混血だろう。



幹も、ヒョロヒョロとしていて、オンツツジやミツバツツジのように立派ではない。

ヒョロヒョロとしているが、まだ若い木なのかもしれない。

モチツツジとヤマツツジの混血で、ミヤコツツジというのがあるらしい。

淡い紅紫色で、上面の花びらに
濃い色の斑点がある。

 花の大きさは、ヤマツツジと同じくらいで、萼はモチツツジのように深く五つに裂け、先はとがっている。

とくに、萼の長さが5~15ミリメートルで、モチツツジより短く、ヤマツツジよりはかなり長い。


写真をよく見ると濃い色の斑点とヤマツツジより長い萼が確認できる。

しかし、この辺にはモチツツジが咲いているのを見たことがないのだが。



旭ヶ丸山頂には今年もアオテンナンショウが群生している。

マムシグサよりも遅く咲いて髭が長い。



ヤマボウシの花も咲き始めた。

此処のヤマボウシの花も大きくならない。



まだ咲き残っていたオンツツジ



淡い色のツツジ

雄しべの様子を比べてみてください。



葉の様子も

やはりミヤコツツジの特徴によく似ている。



カマツカの花は散ってしまった。

コマユミの花も終盤。



コツクバネウツギの花が多い。

ウスノキの花は殆ど散ってしまった。



咲き始めているこの花はなんだろうか。



遠くから見るとカマツカかと思ったが、葉も花も全く違う。

よく見るとマルバウツギのようです。

今頃咲き始めるのもあるのですね。

中心の黄色い輪っかが見えなかったので違う花かと思いました。

ヤマボウシの花は真ん中の緑の丸い部分。

花弁4枚、雄しべ4本の小さな花が集まっている。

秋には赤くて美味しい実が出来る。



ツクバネウツギの萼は羽根突きの羽根のように萼が4枚。

もう殆ど花は散っている。

コツクバネウツギの萼は2枚。



まだ咲き残っているカマツカとテリハノイバラの花






ヤマタツナミソウとツリバナの花



不動峠にくるとシラキに花芽が出始めている。



ヤマナシの木には葉が茂ってきた。



トチバニンジンが今年も出てきた。

この辺には石灰岩も多い。



トラバース道にもコツクバネウツギ



高鉾山本峰古道の標識が。

初めて聞くが、オンツツジの花園の辺りを上がるのだろうか。

やっほーさんにお会いしたらお聞きしよう。

バイケイソウはまだ蕾。



トゲアザミが咲き始めている。

この鋭いトゲは、ズボンなども簡単に貫通する。

ベンチで一休み。



稜線のオンツツジは散ってしまった。



ヤマボウシの花と、サルナシの蕾



ウマノスズクサが咲き始めている。

巻き付いていた木が倒れてしまったので、少なくなってしまった。



一号風車建設用地のセメントプラントは撤去されている。

此処に高さ150m 直径100mの風車が立つと思うと少し怖い。

鹿が数匹ウロウロしていた。

車道脇でも見かけたが、過去に於いて昼間に鹿を見かけることはなかった。

自然界に異変が生じている事を強く感じる。



樹木を伐採して裸地となったところには、陽光を好むコナスビやカタバミが群生し始めている。

数年すると土壌が乾燥して植生が変わる。

元々生えていたヒメシャラ等が再び生えることはない。



この小さな樹木の花はなんだろうか。



再び下って高鉾山に向かうとこんな所にも高鉾山古道の標識。

ここから登っていくのだろうか。



山を削り取った林道や作業道の法面は簡易な網などで覆っているが、大雨が降れば崩壊する可能性大。



林道にも色の淡いツツジとオンツツジの揃い咲。



高鉾山に向かうとオンツツジの濃い朱色が目立つ。

落花が多い。



高鉾山頂上で昼食。



ヤマボウシの古木。

直径が80㌢くらいある。

こんなに古いヤマボウシの木は珍しい。

今年は花が咲いていない。



同時に電源を入れたスマートフォンの電池残。

機内モードにせずにナビをオンにしていた。

左は先日入手した楽天miniで残り47%

右はsonyのコンパクトスマホで残り61%。

このコンパクトスマホは電池が弱っていて減りが早い。

それよりも楽天miniは更に減りが早い。

やはり、超小型は電池容量が小さいから長時間の山歩きには向かないなあ。



真っ赤なオンツツジを見ながらオムレツ弁当。

冷たいお茶が美味しい。



林道を歩くとコンクリートミキサー車が猛スピードで前から後ろから次々にやってくる。

車幅が道幅一杯なので、その度に盛り上がった路肩に避ける。

帰りにはセメントが無くて軽いのか、跳ねるように走ってくる。

これでは林道歩きも命がけだ。



ウリハダカエデが実になっている。

コガクウツギが咲き誇っている。



ヤハズアジサイに蕾



ミズキの花が咲き始めている。



咲き残っているマルバウツギと咲き始めたヤマタツナミソウ



擬死状態の不明の虫とヤマゴボウ



アサガラとサルナシの蕾



林道脇にはヤブウツギが咲き始めている。



綺麗に白く咲いたミズキの花



ゼンマイの胞子葉とヤマハゼの花?



ガスが出てきて隠れる風車を見上げていると、巨大クレーンが走り去っていった。

人が歩いているとは思っていないのかスピードを落とさず怖い。



駐車場に帰ってくると先程のクレーン車が止まっていた。

こんな巨大なクレーン車が猛スピードで走ると恐怖だ。



一軒茶屋までの車道の拡幅工事の通行止め時間表。

今丁度昼休みなので早く降りなければ。



帰りに車道のエゴノキの花を見る。

車道沿いにはエゴノキが多かったが、今回の幅員拡張工事で殆ど伐採されてしまった。





新しいスマホのGPS軌跡。

特に問題はないようだ。

総歩行距離 7.3km

累計標高差 ±463m

総行動時間 4時間13分


里山倶楽部四国

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