春の里山 竜王山    2016.04.15
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- イチリンソウが満開 竜王山周回 -

ボランティアの関係で古文書を読む勉強をしなければならない。

大体、習字の草書も全く読めないのに古文書などとても無理だとは思う。

ネットで入門編を勉強しているとあっという間に12時になった。

ちょっと寝不足だが5時過ぎに起きて竜王山に向かう。

この時期の竜王山は色々なスミレが咲いて面白い。



杉王神社隣りの集会所に停車して出発。

7時55分。

神社境内や明神川沿いのヤマザクラはちょうど見頃。

この辺は寒いのか山桜の咲くのが何時も遅い。



寒風峠ハイキングコースの看板から登っていく。

早速ミツバツツジが出迎えてくれた。



ちょうど見頃のミツバツツジははるやまを鮮やかに彩ってくれる。



セトウチウンゼンツツジも咲き誇っている。



小さくて清楚な感じのするツツジだ。



キランソウやカキドウシもいっぱい咲いている。



イタドリも顔を出し始めている。

ムラサキケマンは初春からずっと咲いていて花期が長い。



スイバやツクシも顔を出している。



ヤマブキやナガバノモミジイチゴも今が盛りか。



いつもの様に尺善の墓にお参り。



アケビの花が一杯。

此れだけあれば実も沢山なるだろう



タンポポが沢山咲いているが幸いなことに皆カンサイタンポポ



キランソウも沢山咲いている。

横畑の集落に着く。



横畑の集落では丁度キャベツの手入れ中。



ヤマザクラが綺麗だ。



おばあちゃんの桜が見頃になっている。



八重桜はこれからが見頃のようだ。



この淡いピンクの花はカリンだろうか。



ベニカナメモチの若葉が真っ赤だ。

この春の紅葉は、アントシアニンの作用による。

アントシアニンは、若葉がまだ未熟で葉緑素を作る能力が弱い時に紫外線から葉を守るために蓄える成分。

古くから目の働きを高める効果や眼精疲労を予防する効果あることで知られている。

私は、黄斑変性を防ぐためにルティンを飲んでいるが、高いルティンの代わりにベニカナメモチを煎じて飲めばいいかも。



三条神社には新しく大きな石板碑が出来ていた。

先程お会いした男性から、この横畑の集落も段々に人が減りあと10年もすれば誰もいなくなる。

横畑の集落の謂れや神社の由緒が消えてしまうので石碑を建てて残すとのこと。



それにしてもでっかい石碑だ。



由緒が書かれているがなんとも繊細な彫りでこれでは数年もすれば読めなくなりそうだ。



山の神や道祖神にもお参りして進む。



枝垂れ桜も満開。



ヤブレガサが伸び始めている山道を行くる



フデリンドウはまだ蕾。

テイショウソウの葉が沢山出てきている。



ギンリョウソウがニョキニョキと顔を出している。



去年も咲いていた不明花。

後で、やまももさんにウスバヒョウタンボクだと教えていただきました。

ありがとうございます。

6月にはペアの赤い実ができるそうです。



車道に飛び出す。



山肌にはヤマルリソウが満開。



車道沿いにはヤマザクラが輝くように咲いている。

ヤドリギが青々と大きくなっている。



こんなところにもニリンソウの葉が。

ミツバツツジも満開。



タムシバが沢山咲いている。



登って行くほどにタムシバの花が多くなる。



竜王峠について一休憩。

コンビニで買った桜まんじゅうとコーヒー。

桜まんじゅうにはモチ餡まで入っていて美味しい。



阿讃縦走路を登って行くとイチヤクソウの葉が多い。



ミヤマシキミの花が咲いている。

日が差してきたのに暖かくならない。

気温はまだ10.7度。



ピンクのウグイスガグラが沢山咲いている。



ちょっと前まで桜が沢山咲いていたが随分と少なくなってしまった。



急坂を下って車道に出る。



この作業道は作った途端に土砂崩れで通行止めに成ったままだ。

急登を登って阿波竜王山に向かう。



たった200m位だが流石阿讃の縦走路は厳しい登りだ。



三角点横のダケカンバはまだ芽吹いたばかり。



屋島が霞んで見える。

剣山系の山々は霞んでいる。



一休みして下って行くとタムシバが満開。

足元にはシハイスミレがまだ綺麗に咲いている。



少しだがケスハマソウが元気に咲いている。



アカネスミレの群生地はイノシシが掘り返していたがそれでも負けずに咲いている。



9割はイノシシのためにダメに成ってしまったが一割は残っている。

アカネスミレは距全体が淡紫色に染まってしかも長い!



アオイスミレの白い縮れた花がまだ咲き残っている。



ナガバノタチツボスミレも斜面いっぱいに咲いている。

ケスハマソウも数は少ないが元気だ。



ピンクのヒゴスミレも沢山咲いていて嬉しい。



少しなよっと咲いている淡いピンクのスミレはヒナスミレかな。

花柱がカマキリの頭だし距がボテッとしている。



ヒゴスミレとアカフチタチツボスミレ



今年はヒゴスミレが少ないかと思ったが咲いている所には咲いている。

すごい数だ。



中にはピンクのヒゴスミレも多い。



アカネスミレがまた違うところで群生していた。



ヤマサクラが青空のもと本当に綺麗だ。



アカネスミレとタチツボスミレ



ミツバツツジとヤマザクラ



このように綺麗なヤマザクラは今年はもう最後かな?



タンポポが沢山咲いているが残念なことに皆セイヨウタンポポ。



竜王峠から登るとケスハマソウが綺麗だ。



一等三角点まで登り急坂を降りていく。



ヒゴスミレが縦走路脇に沢山咲いている。

寒風峠で一休み。



今日は稲荷おむすび弁当。

「里山遊山登山倶楽部」のプレートが掛かっている。

裏には登山者の名前が6名ほど書いてある。

楽しそうな登山クラブだ。



あとはひたすらアップダウン。



ミツバツツジが咲き誇っている。



若葉も綺麗だ。



ウグイスカグラの花が可愛い。

登山道にはイチヤクソウの葉が一杯出ている。

もうすぐ花が咲くのかな。



ツルリンドウが随分と大きくなっている。



三角点と図根三角点に立ち寄る。



随分と頑張って三頭峠に着く。

鳥居には「安政四巳歳仲秋日、四海泰平、君民豊楽、金比羅大権現」と刻まれている。

安政4年は1857年。

幕末の時代が大きく変わろうとしていた時にも、こんぴら参詣が盛んだったことがわかる。



左右に道案内の神である猿田彦大神、天細女命が旅の安全を祈るように立てられている

この夫婦神は仲睦まじくお互いを見つめ合っているように見える。

登山者を守ってくれる神様なのでしっかりとお参りしておかなくては。



一体何と刻んであるのか?

一夜漬けの古文書解読能力ではさっぱり解らない 。



毎年エイザンスミレだと思っていた花が咲いているが葉を見るとピンクのヒゴスミレだった。



ヒゴスミレは可愛い花だがエイザンスミレが咲いていないことは寂しい。

猿田彦とおっぱい地蔵にお参りして下山する。



ヤマルリソウがびっしりと咲いている。

ニリンソウも可愛く咲いて出迎えてくれる。



ヒトリシズカやイチリンソウも私達が来るのを待ちかねていたようだ。



アワコバイモはもう青い実になっていた。

ヤマシャクヤクはまだ蕾。



久保谷は緑が一杯。

ニリンソウが綺麗だなあ。



ミツバツチグリとイチリンソウ。



下って行くとイチリンソウが咲き乱れている。



イチリンソウは花が大きいだけ咲き始めの初々しい花が美しい。



見事な花が咲いていて足が進まない。



ピンクの蕾もかわいい。



ヒトリシズカも沢山咲いている。



若葉も綺麗だ。



ピンクのニリンソウ。



ニリンソウは普通中々二輪揃って咲かないが此処では沢山二輪揃って咲いている。



ニリンソウはやはり二輪そろって咲くと嬉しい。



イチリンソウも足の踏み場に困るほど咲いている。



二輪咲いていてもイチリンソウ。



ブルーの濃いヤマルリソウと黄色が輝いているヨゴレネコノメ?



ハシリドコロと可愛い蕾



シコクチャルメルソウ?



何時もながら感心するすごい節理。

と思っていたがどうも違う。

割れて落ちている石も砂岩や泥岩のように思える。

節理はマグマ等が冷却固結する際や地殻変動の際に生じる。

しかし、阿讃山脈は徳島の中央構造線の北側の領家変成帯にある。

領家変成帯は、中央構造線の南側つまり吉野川南岸の三波川変成帯と同じく同じジュラ紀に出来た付加体だ。

ジュラ紀は約1億9960万年前にはじまり、約1億4550万年前まで続く。

中央構造線の北側の内帯(領家帯)は日本が大陸の一部であった時からある地層。

中央構造線の南側の外帯(三波川帯等)は7000万年ほど前にプレートに乗って南からやってきて引っ付いた地層。

その接合部分が中央構造線となっていて現在もズレて動いているらしい。



領家変成帯、三波川変成帯は、白亜紀(約1億4500万年前から6600万年前)にそれぞれ異なる変成を受けた。

三波川帯はプレートが沈み込んだ所で、低温高圧型の変成作用を受けた緑泥石片岩などの変成岩で出来ているが、

領家変成帯は、マグマの上昇に伴い発生した高温低圧の条件で変成を受けた花崗岩等で出来ている。



阿讃山脈は、その領家帯の地層の上に和泉層群が乗っかっている。

和泉層群は中生代白亜紀後期の海底に積もった砂や泥で出来た地層だ。

(今から6500万年前の白亜紀後期には生物の大絶滅があり首長竜も恐竜とともに姿を消した。)



 この和泉層は主に海底で堆積した礫岩、砂岩、泥岩からなり、ところどころに酸性凝灰岩をはさんでいる。

阿讃山脈は砂岩と泥岩が交互に積もっており砂岩泥岩互層と言われる。

その昔、海底で乱泥流が繰り返し起こり、同じような層が交互に繰り返し積り、短期間に厚い層を作り出した。

その様な砂岩泥岩互層はタービダイトと呼ばれる。

この砂岩泥岩互層は、中央構造線が大きくずれ動いたり隆起した時等に歪み、斜めになったり曲線を描いたりしている。

だいたい東に向かって傾いている。



鳴門付近の採石場等では見事な曲線美を見せている。

上の写真は卯辰峠の砂岩泥岩互層。

天ヶ津峰の東の採石場でもはっきりと見ることができる。




登山口のタンポポは残念ながらセイヨウタンポポ。



車道を杉王神社に向かうと山肌は錦色。

正に、山笑うだ。

上弦の月が出ている。



真っ赤な桜は蕊の赤さだろうか。



カンサイタンポポとセイヨウタンポポが入り混じっている。



車道を歩いていると車が止まった。

なんと、やまももさんご夫妻だった。

お久しぶりです。

最近山歩きはお休み状態だそうだ。

今日は大滝山から竜王山の花散策かな。

しばらくお話してお別れする。



琴参バスがすごい勢いで走って行ったと思うとまた帰ってきた。

1日二便があるようだ。



可愛い花はナツグミかな?

杉王神社手前の桜は咲き始めたばかり。

何という種類の桜なのかわからない。



花が散って蕊が赤いヤマザクラと今が盛りと咲くヤマザクラ。

帰りには琴南の道の駅の温泉に入ってほっこり。

泉質は徳島最高の神山温泉によく似ているがもっと柔らかな感じだ。

竜王山周回路は日々咲く花が変る。

一週間後にまた来たいなあと思う。






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