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春の里山 |
竜王山 |
2008/3/22 |
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− 三頭越 〜 寒風峠 〜 竜王峠 〜 阿波竜王山 〜 三頭越 −
春の妖精 ユキワリイチゲの群生に感激
今年はまだ春の妖精達に出会っていない。
東京では高尾山の渓流沿いで多くの可愛い花達に出会えた。
徳島では中津峰山なども、まだ花の気配がない。
ネットを見ているとREIKOさん達が竜王山でユキワリイチゲに出会ったそうだ。
竜王山ではユキワリイチゲに何回か出会った事があるが4月の初めだったので、花は少なかった。
高速経由で三頭トンネルを越えて道の駅へ。
自宅から1時間も掛からずに着いた。
道の駅でトイレをお借りして出発。
何しろ阿讃縦走路にはトイレがない!
竜王山にはあるが完全に破壊されている。
その為、出発前のトイレを忘れると大変。
カツラの古木が赤くもやり始めていた。
久保谷橋を渡る。
登山口の道祖神にお詣りするが何故か鐘楼がある。昔お寺があったのかな?
ついでに小さく鐘を撞く。
8時15分出発。
標高450m
三頭越まで1850m
西国三十三ヶ寺の新しいお地蔵様が設置されていた。
沢は一昨日の大雨で水量が多い。
お目当てのユキワリイチゲは、まだお眠り中。
皆さんのレポートを見ると昼過ぎに目を覚まし、3時頃にはまたお休みになるらしい。
沢の水は思いの外多く、おっかなびっくり渡る。
いくつも渡るうちに油断し、大きな斜めの岩で片足が滑った。
水には落ちなかったが股が裂けそうになった。
ユキワリイチゲの群生が現れるが、全く咲いていない。
一輪位早起きの花があっても良いのになあ..
巨大な岩盤を流れ落ちる滝?
こんな迫力のある流れは初めて。
いつの間にか大小のケルンが数多く置かれている。
沢の音が急に消えると急登となる。
古い観音様が並ぶ。
千手観音が多い。
12番の「おふみのいわまでら」とは何かな?
調べると滋賀県大津の岩間寺の事らしいが、「おふみの」の意味は分からない。
16番は京都の清水寺
9時14分三頭峠到着。
標高800m
有名な金比羅大権現と三頭山大権現の石額のある鳥居。
遍路道の石柱。
昔この峠を通り金比羅詣りをした人達の足音が聞こえてきそう。
昔から峠を通る人達を守ってきた猿田彦と乳房地蔵
こんな所に古井戸が..
覗くと綺麗な水が湧いていた。
コーヒーを飲み直ぐに出発。
9時20分。
境界石の字体も随分と古い。
落ち葉のふかふか道を行く。
天気が良くて最高。
しばらくして寒風峠(さむかぜとうげ)まで2qの標識の辺りから急登になる。
こんなにキツかったかなあと、あえぎながら登る。
ピークに着くと急な下り。
そしてまた登り。
かなり疲れて寒風峠に到着。
10時16分。
寒風峠からも急登となる。
竜王峠方面から男性が下りてきた。
その後から転がる様にして子犬が付いてくる。
あれっ!こんな子犬をつれてきたのかなと思っていたら今度は家内について登り始めた。
一等三角点1012.9mに10時34分着。
キティのピンク標識は壊れていた。
子犬がまとわりつくので、ジャムパンを分けてやる。
余程お腹がすいていたのか、むしゃぶりついて喉に詰まらせた。
付いてこられても困るので食べている間に進む。
5分ほどで竜王峠着。
昔は車で香川から徳島に行く時はこの峠を越えていた。
車道を渡り山道に取り付く。
坂を登っていると後ろから小さな足音が!
何と子犬が息を切らせて追ってくる。
電波塔に向かって進む。
電波塔の敷地にパジェロが停まっている。
アンテナからロープが下がっている。
メンテナンスをしている様だ。
フェンスの横を竜王山に向かう。
子犬は何を間違ったのかフェンスの中に入ってしまい、こちらに来られなくてウロウロしている。
その内に哀れな声で泣き出した。
仕方がないのでフェンスの入り口に引き返して呼んでやると喜んで駈けてきた。
しかし、入り口の辺りに工事の人の荷物が置いてあり、その荷物に興味を示している様。
何時までもつれて歩く訳に行かないので、先を急ぐ。
下り坂には雪が残っていた。
下りきって車道に出て、香川道を竜王山頂上を目指す。
この直登路はキツイ。
足がパンパンになって懐かしい展望台に着く。
夫婦が徳島道を下りていった。
竜王山頂上1060mに11時19分着。
展望台から940m峰の向こうに大川山を望む。
982m峰の向こうに特徴のある笠形山が覗いている。
此処から見ると笠形山の名前の所以が良く解る。
ベンチで昼食。
余りゆっくりすると、ユキワリイチゲのお嬢さんがまたお休みになってしまうので、引き返すことにする。
11時40分出発。
徳島みちを下りていくと小屋の中にお地蔵さん。
正面に冠雪の剣山、次郎笈が堂々とそびえている。
此処からこんなにクッキリと見えるんだ。
吉野川そして貞光の町の上に、屏風の様にそびえている。
その右には矢筈山。
電波塔への山道を通らずに車道を行くと山道から子犬の吠える声が?
なんと私達の通るのが解ったのか山から先ほどの子犬が駆け下りてきた。
少しパンをやり水を飲ませると、嬉しそうに甘えてくる。
しかし家につれて帰る訳には行かない。
お菓子を食べている内にと坂を駆け上がる。
随分と時間をくってしまった。
竜王峠に駆け下りて、三角点への急坂を登っていると何と、やはり子犬が後を追ってきた。
これは困った。困った。
帰れと言っても帰らない。
その時救いの神(男性)が登ってきた。
男性も子犬を見て??
朝の私達と同じように子犬はその男性と戯れている。
これ幸いと寒風峠に駆け下りる。
12時26分。
その後のアップダウンはキツかった。
女性と男性の単独行の登山者と出会った。
以前と比べて随分と登山者が増えたみたい。
13時20分三頭峠着。
足がパンパンだが急がないとユキワリイチゲか花弁を閉じてしまう。
間に合いました。
早春の妖精達が可愛い花を開かせて待っていてくれました。
花弁の淡い紫のグランデーションが清楚なお姫様の様。
群生地でも一斉に花を開いていた。
何時までも見ていたい。
次々に可憐な姿を現す。
ゆっくり時間を掛けてユキワリイチゲを十分に堪能した。
竜王峠から引き返してきて良かった。
落ち葉の中に、ヤブツバキの赤色が目を引く
麓に近づくとアブラチャンが満開。
山の斜面がアブラチャンの黄色で埋め尽くされている。
アブラチャンにしては花のボリュウムがある花が..
この花はダンコウバイだろう。
アブラチャンの花は花柄がある。
アブラチャンとダンコウバイは遠くから見たら殆ど見分けが付かない。
花がボリュームがあり派手な感じがダンコウバイ。
ダンコウバイは枝から直接花が咲く。
アブラチャンは花柄がある。
スミレやフキノトウも花を咲かせていた。
14時40分登山口到着。
久しぶりに三頭越えからの素晴らしい縦走路を歩くことが出来た。
春の妖精ユキワリイチゲの可愛い姿も十分に堪能できて素晴らしい一日だった。
これから益々山歩きが楽しい季節になる。
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