春の里山 芝小屋山 〜 梅の木平 2008/4/12
         

− 芝小屋 薬研谷 の花探索 −

まだ、芝小屋のカタクリやシャクナゲそして薬研谷のアケボノツツジには早すぎる。

しかし、花々が咲き誇る季節の前に静かな散策を楽しんでみたい。

いつものように神山経由で芝小屋展望台に向かう。

佐那河内の新府能トンネルが開通したため我が家から1時間ほどで到着。



神山方向を見るとすばらしい雲海。



大河原高原の旭が丸も鉄塔の天辺が覗いているだけ。

高鉾山から梅の木渓谷へと雲が滝のように流れ落ちている。



薄いピンクのスミレはナガハタチツボスミレ?

濃いピンクのスミレは、とても小さい。

シハイスミレだと蘭ちゃんに教えていただきました。



ヒメシャラはまだ芽吹いていないが、赤く萌え始めている。

8時12分登山口出発。

ここから大河原高原まで12.5qらしい。



登山口からの道沿いにはトサミズキが多い。

もう少しで蕾がはじけそう。

こけの生えた階段道もいい雰囲気。



岩の展望台のシャクナゲは蕾もない。



アセビの間を降りていく。



芝小屋神社の鳥居から芝小屋山への登りとなる。

きつい階段道の脇にはカタクリの葉がいっぱい顔を出している。

後10日もすれば可憐な姿を見ることができるだろう。



カタクリの葉を踏まないように注意しながら上り詰めると芝小屋山。

1249m



頂上はブナの林。

もう少しするとすばらしい芽吹きが楽しめることだろう。



芝小屋山から下って四国の道の分岐を見送って大道丸へと上る。



大道丸1239mに到着。

8時50分。

頂上はヒメシャラなどが切り払われていた。

見晴らしがよくなってすぐ下に林道が見える。

この林道、どこまでのびるのか着々と工事が進んでいる。

切り倒されたヒメシャラの木を3本ほど運んできて、ベンチを作る。

ぽかぽかのすばらしい天気。コーヒーが美味しい。



少し引き返して、薬研谷に下る。



まだアケボノツツジもミツバツツジもつぼみは堅い。

目の前に広がる雲海がすごい早さで流れていく。

正面に旭が丸への縦走路のピークが顔を出している。



鹿よけのビニールパイプの残骸の中を下る。

誰が植林したのか?

放置した責任者は何とかしてほしい。

これも作りかけて放置された林道につく。



ツツジの蕾が赤く色づいて春の息吹が感じられる。



シハイスミレの可憐な姿に見入ってしまう。



ブナの大木も芽吹き前

どんどん下ってアケボノツツジのポイントの大岩につく。



大岩に上りアケボノツツジを見下ろす。



後10日もすれば、この枝々があでやかなピンクの花で埋め尽くされるのだろう。



この蕾から、あのピンクの花が咲くとは自然はすばらしい。

岩の間を谷に下る。



ヒメシャラの大木。

5月になれば白いかわいい花が咲くのだろう。

右はウリハダカエデかな?違うかな?



一旦沢に降りるがこのまま進むと滝の上にでるので、大岩を右上に巻いて上る。

タムシバの花が出迎えてくれた。



急坂を一気に下り林道にでる。

クロモジの花が咲き始めていた。



銚子の滝は水量が多くて見応えがある。

10時7分。



シコクブシの葉はまだ生え始め。

やっと芽吹き始めた自然林の中を歩くのは気持ちがよい。



去年イチリンソウなどが咲き乱れていた場所に来るが、まだ早かった。

かろうじてハルトラノオが咲き始めていてくれた。



沢を探索



ネコノメソウはもう少し。

ハシリドコロはもう咲いていた。





サイコクサバノオかな?



ヨゴレネコノメは元気に咲いていた。



どんな花が咲くのか楽しみ。



葉に鋸歯があるスミレ。

キジの忘れ物



時間も早いので四国の道を旭が丸に向けて歩く。

どんどん上って行って、しばらく行くと開けたところに出て4等三角点があった。



先ほど降りた銚子の滝上の大岩が目前に見える。

この大岩の間を滝が流れ落ちている。

此処はアケボノツツジを眺望する特等席だなあ。



どんどん行くとすばらしい松林。

昔、農園があったような跡がある。

パジェロミニがやってきて私たちを物珍しそうに見ている。



尾根道を行くとまた三角点

林道に出てまたてくてくと歩く。




林道の斜面に小さな小さな花が群生している。

近寄ってよく見るととても可愛い。

シベの紫色が目立つ。

いったい何の花だろうか?



よく見ると葉がショウジョウバカマの様だ。

花もよく見れば似ている。

しかしピンクのジョウジョウバカマとは雰囲気が全く違う。

まず第一にものすごく小さい。花は1センチもないくらい。

葉っぱに鋸歯がある。



中に少しピンクの花もあった。

しべも紫ではない。



ミヤコアオイも群生している。





かなり疲れてきた頃にやっと天が滝休憩所に着く。

11時44分。



目の前に左から旭が丸、偽高鉾山、高鉾山が見える。

昔はこの三山をまとめて高鉾山と呼んだそうだ。



少し休憩して下っていく。

あまり下るとまた上り返すのが嫌だなあ。



どんどん下ると標高830m位のところに梅の木峠。

12時13分着。



すぐ向こうに梅の木林道が延びてきていた。しかもコンクリート舗装されている。

できたばかりのようだ。

この先まだまだ工事を進めていくのだろうか。



この峠に石碑が建ったのは昭和57年。

まさにバブル真っ盛りの頃。



ここからは旭が丸までは登りとなる。

此処で引き返そう。

リョウブやヒメシャラの林を楽しみながら登り返していく。

途中天が滝休憩所で昼食。



どんどん引き返し、最後に芝小屋分岐までの苦しい登り。

前回はミヤマカタバミなどが咲いていて慰められたが、今日はひたすら上る。



分岐からまた芝小屋へとのぼり返していく。

ツクシシャクナゲは蕾がない。



ヒメシャラの古木の下をくぐりひたすら歩く。



駐車場に着くと雲海は消えていた。

奥の旭が丸や高鉾山の手前に、黒く見えるピークが天が滝の休憩所あたりだなあ。

梅の木峠はその向こう。



駐車場15時01分着。

マンサクの花が満開だった。

連休前には花たちが一斉に咲き出すことだろう。

また見に来ようかな。