夏の里山 柴小屋山  2021年08月06日  
里山倶楽部四国編 

- 柴小屋山 ヒオウギを求めて ―

先日、剣山に行く時、神山の上分でヒオウギが咲いていた。

そういえば毎年この時期には、大道丸のヒオウギを見に行っていた。

ところが2年前に行った時には花が咲いていなかった。

あれ程の大群落が、消え去ってしまうとは信じられない。

もう一度確かめようと柴小屋山から大道丸への周回コースを歩くことにする。



柴小屋山の駐車場にはリョウブの花が満開。

花が咲いていなかった時には気が付かなかったが、道路脇にずっと植えられている。



早朝なのでひんやりと涼しい。

昼からは天気が崩れる予報だが、午前中は晴れのはず。

しかし、雲行きは怪しい。



優しい緑のシャワーを浴びながら苔むした四国の道を登っていく。



シコクママコナが咲き始めている。



ツルリンドウの蔓も伸びて蕾ができている。



標高が上がるとシコクママコナが群生している。

マルハナバチが忙しく吸蜜している。



ちょっと色白のシコクママコナ。



ミヤマウズラの蕾が沢山出ている。



ブナの林立する苔むした階段道を登っていく。



ブナの葉は小さいので、緑濃くなっても優しい気がする。



足元にはオトギリソウが。



雲海の中に阿讃の山が浮かび上がっている。

一際、端正で高いのは大山かな。



今年はシャクナゲが沢山咲いた。



シロモジの実も沢山できている。



シュンジュウギクがたくさん咲いている。

ヒヨドリバナはまだ蕾。



柴小屋山山頂着。

ブナの姿が優しい。



しばらくブナの姿に見とれる。



大道丸へ向かう稜線にもシコクママコナが群生している。



純白のノリウツギも綺麗だ。



ヒヨドリバナとリョウブの花



大道丸頂上着



先ほどまでは晴れていたのにガスが巻いてきた。

ヒメシャラには沢山実ができている。



大道丸から、ヒオウギ群生地まで降りる。

やはり、群生地には羊歯が茂って、ヒオウギの影も見えない。

何故か絶滅したようだ。

残念。



見上げるとガスが消えて青空が広がっている。

台風の余波か?

雲の流れが早い。



ヒノキの植林後の鹿避けビニールパイプがゴミになって転がっている。

上勝からの林道が建設された時、その終点地に試験植林されたが、その後手入れもされずに放置された。

ヒノキの苗は全て枯れて、ビニールパイブと鉄棒だけがゴミとして残った。

そのためか、林道の建設もこの下で終わり放置されて崩壊している。



放置された林道まで降りてみる。

ヒオウギがこの辺にでも飛んできていないかと思うが、アセビに実がなっているだけ。



正面には山犬嶽。



その右には赤石丸、旗立山そして高丸山



旭ノ丸・大川原林道の工事進捗状況が気になるのでドローンを飛ばして撮影。

旭ノ丸からの林道は、大道丸を巻いて、工事が止まっている。

大川原高原からの林道は、大道丸から薬研谷に向かう途中の林道のすぐ近くまで来て工事が止まっている。

10m程も工事すれば旧林道とつながるだろう。

未工事の部分は、地主が売却を拒否していると随分と前に聞いた。

まだ、地主と話がつかずに、このまま何年も放置されるのだろうか。

まるで、風車工事のために県費で林道を拡張したのではと疑いたくなる。



ミヤマハンノキ?に実ができている。

ミヤマハンノキの実は小さな松ぼっくりみたいなのが成るはず。

この木はミヤマハンノキではなかったのか?



ヤマボウシの実とアセビの新芽と高丸山



ガンピの黄色い花がたくさん咲き始めている。



また大道丸へと登り返す。



久しぶりに林道を引き返す。



林道脇にはコマツナギが群生。



林道は台風の度に何処かが崩落して復旧工事をしている。

開通するまでに何回工事が必要なんだろう。

ボタンヅルの花も咲き始めている。



この林道はきちんと廃水処理がなされている。



高丸山を見ながら単調な林道歩き



崩落していた林道が修復されていた。



眉山や淡路島がクッキリと見える。

道端に座って昼食。




クマシデに沢山実ができている。



1200mの高地だというのに気温は27度を超えている。

ボタンヅルの花が可愛い。



アカソがきれいに咲き始めている。



駐車場まで帰ってきてから亀田ガ丸方向を見ると、風車のポールが建っている。

これからどんどんと建設が進むことだろう。





総歩行距離 6.2km

累計標高差 ±516m

総行動時間 4時間49分


里山倶楽部四国

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