夏の里山 高丸山     2015/08/28
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- 貸し切りの高丸山 ヤマアジサイ、シコクママコナが花盛り -


今年も純白のシコクママコナに出会った。


今日は午後から天気が下り坂の予報。

久しぶりに高丸山にでも行ってみようか。

クサアジサイが咲き始めているかもしれない。

また、去年より少し時期が早いが純白のシコクママコナにも出会えるかも。



ニューヨークの株価が上がっているのを見て安心してから上勝に向かう。

朝起きたら何百ドルも下がっているのは心臓に悪い。

高丸山駐車場には一台も停まっていない。

あれっ!こんな所にカメラが。



8時7分 出発。

朝早いのに気温は高め。



今年も色白のシコクママコナが出迎えてくれる。

クサアジサイも丁度花の盛り。



モミジガサも丁度見頃。



クサアジサイの何とも頼りなげな小さな花がとても可愛い。



何時もの石仏を拝んでから山に入る。



ブナの緑は濃くなって、やがて来る秋の黄葉に備えている。



ヒメシャラの緑も色濃い。



ユニークな実を付けているこの木は何の木だろうか。



双子のブナ



三ツ尾の峠まで来る。

子供達が植えたブナは殆ど可愛そうな状態になっているが、元気に葉を付けている木もある。

このブナが100年後に大きくなってくれれば良いのだけれど。



アオテンナンショウは元気に実を付けているが、まだ赤く熟れていない。



三つ尾の峠を過ぎると、シコクママコナが咲き乱れる道となる。



シコクママコナの咲く道が続く。

ゴージャスなタカネオトギリの黄色が映える。



展望岩に着く。

一本ブナのピークがクッキリと見えている。

シロモジに沢山の実が付いている。

もう少しすると白くなってはじけることだろう。



リョウブの花が終わり実になっている。



西三子山が目の前に見えるが、鉄塔下の崩壊地が広がっているように思える。

頂上近くになるとヤマジノホトトギスが綺麗に咲いている。



見上げるとブナの実が色付き始めている。

今年はドングリが沢山採れるかな?



ヒヨドリバナはまだ蕾

ヤマジノホトトギスが踏みそうになるほど咲いている。



9時17分 高丸山山頂着



曇ってはいるが、雲早山や高城山はクッキリと見えている。



ミヤマカラスアゲハがヒラヒラと舞ってきてアセビに留まった。

翅表面が青や緑に輝いて綺麗だが、尾状突起が片方千切れている。

先日の台風の風の所為だろうか。

それにしてもあの強風の中良く生き延びることが出来たなあ。

カラスアゲハに似ているが、前翅の白いラインが鮮明で同じ幅なのでミヤマカラスアゲハだと思う。



こんな所に、ヒメキンミズヒキや小さなオトギリソウが咲いている。



まだ時間も早いので旗立山に向かう。



尾根に出るとブナの実が沢山落ちている。

見上げると樹には殆ど実が残っていない。

強風で皆落ちてしまったのだろうか。



このブルーの花は以前教えていただいたが忘れてしまった。



車道に出るとトチノキの実が大きくなっていた。

ミゾホウヅキも林道脇に咲いている。



こんな所にカタバミやイヌトウバナも。



胞子嚢の目立つスギゴケが、荒れた階段道にびっしりと生えている。



旗立山に到着

10時47分

まだ昼食には早い。

赤石丸に向かう。



フナの大木を見上げても実が見えない。

足下には実の付いたブナの枝が沢山落ちている。



これでは来年芽が出ないかもしれない。



小さな栗の実も沢山落ちている。

大きなカエデの木の樹皮が囓られて痛々しい。

つい最近囓られたようだが、このカエデは数年で枯れるだろう。



今年も咲いていました。

純白のシコクママコナ。



昨年に比べると随分と少ないが、もう少しすると増えるのかもしれない。



色の薄いシコクママコナも咲いているが、純白のシコクママコナとは少し違う。



赤と白のシコクママコナの揃い咲き



マツカゼソウが群生している所もある。



バライチゴの花と実

随分と長い間、花が咲いて実がなっている。



赤石丸に到着。

昼食は東屋で食べることにして引き返す。



ノリウツギが咲き始めているがまだ蕾が多い。

ミドリヒョウモンが羽を休めている。

台風をうまく逃れたのか羽が傷んでいない。



ヤマトシジミが名前を忘れた青い花で吸蜜している。



ススキが出てきているし、紅葉も色付き始めている。



傷んでいた林道は綺麗に修復されている。

大雨が降る度に掘れるので、この林道が開通するまでに何回修復しなければならないことか。

アキアカネが真っ赤になっている。

もうすぐ里に下りて、繁殖活動に入ることだろう。

樹木の実が熟し種が落ち、次の世代に命をつなぐ季節になった。



山椒の実が真っ赤

ツツジの葉も色付き始めている。



ツルリンドウはまだ蕾。

ブナの広場から、駐車場に帰る。

登山口近くのシコクママコナはやはり器量よしだ。



13時32分 駐車場に帰ってきた。

誰もいないがトイレが朝より綺麗になっていた。

どなたかが何時も綺麗に掃除してくれている。

ありがとうございます。



帰りに、以前から気になっていた八重地の浦八幡神社に向かう。

細い道路を田中家住宅の更に奥に向かうと、水田が広がりその山裾に浦八幡神社がある。

この神社から高丸山へ登る道がある。

山奥にある神社としては立派だ。



神社の石段の右に、地神塔と8社の祭神が合祀された祠がある。

ユニークな祭神の名が見受けられる。

「秋葉神社」や「山神社」は何処にでもあるが、「木花滝神社」「谷又権現神社」「三正神社」は珍しい。

更には「宗五郎神社」「北四郎権之守」「三正小宮」なども合祀されている。



寛政2年(1790年) 藩主、蜂須賀治昭は、神職早雲伯耆の建白を受け、県下全域に「地神さん」を設置させた。

その数は2000基とも言われている。

社日には畑仕事を休んで、「地神さん」の周りに注連縄を張り、沢山の供物が供えられた。

子供達はこの日のことを「おじじんさん」と呼び、楽しい年中行事の一つとしていたと言われている。

藩の命令で作られた地神さんだが、その後民間信仰として根付き現在でも祀り続けられている。



文化の文字が見える。

何年かはよく見えないが、文化は1804年~1818年だ。

徳島で地神塔が作り始められてから僅か10数年で、この上勝町の最奥の村にまで地神塔が作られたことに驚く。



神社にお参りする。

中々立派な神社だ。



祭殿は雪が多いためだろうか、屋根が二重造りになっていて彫り物も立派だ。



畑仕事をしているおじさんに、地神塔についてお聞きする。

「地神様は豊作の神様で、今でも社日とお正月はお祭りをして、他の村落でも同じようにお祭りしている。」

と熱心に説明していただいた。

やはり村の農家の間では、地神さんは今でも大事に祀られ続けているようだ。

こんな山の中なのに豊かな水田が広がっていて美しい。

まるで桃源郷のようだと家内が言う。

昔はもっと広い水田があったそうだ。



次に市宇の八幡神社に向かう。

昔からの参拝道は草深くなっているが、奥から車道が神社まで続いている。



古い石の記念碑があると思ったら、なんと平成天皇の即位記念碑だった。

ついこの前に平成になったと思っていたら、石が苔むす程昔のこととなったのだなあ。

下に、「昭和の時代は軍部の専制が台頭し日本は中国侵略から太平洋戦争へと戦火は拡大していった。

中略

再び戦争への道を繰り返すことなく永遠の平和と繁栄を祈念する 市宇名一同


と書かれている。



神社への石段を登ると社殿の左に地神塔があった。

随分と苔むして年代を感じさせる台石に乗っている。

今でも祀られているようだ。



五蔡神の名前は浦八幡神社と同じだ。



帰り道、明見(妙見)神社に寄るが、地神塔はなかった。



千年の森の近くの祇園神社にも寄る。



祇園神社は、急な石段の奥の大岩の中に鎮座していた。

此所にも地神塔はなかった。

直ぐ近くの畑の中に地神塔があるので、昔はその畑に神社があったのかもしれない。








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