三頭越 795m  立石峠(二双越)856m  2004/04/11

三頭越えまでの沢沿いの道は山野草の宝庫だと聞く。
昨年は少し時期が早すぎたため山野草を見る事が出来なかった。
今年はどうだろうか?雨も最近降っていないので沢筋も何とかなるだろう。
その後、柾木から立石峠まで足を延ばしてみよう。
大川山から南を見ると、三頭越からの稜線が、お尻のように、ぽっかりと割れている。
そこが立石峠だというので、是非この目で割れ方を見て確認して於かなくては?

道の駅ことなみに駐車し、三頭トンネル方向に行くと右側に立派なカツラの大木がある。
カツラは香川ではこの木しかないらしい。真っ赤になっている時もあり本当に美しい。
トンネル手前を右に下りると小さな橋がある。久保谷橋である。橋を渡って左にお堂があり智典法子像があります。
智典法子は、金比羅街道の整備に尽くされた方で、明治12年に建てられたようです。
お堂には当然○金マークがあります。ここを沢に沿って登っていきます。

三頭越まで1850mの道標を過ぎると石だらけの沢横の道を時々沢を渡りながら登っていきます。
去年は水が多くて苦労しましたが、今年は楽勝です。浮き石が多く去年は2回も滑って沢に落ちた。

小さな滝や石仏が疲れを忘れさせてくれます。しばらく行くと山野草が沢山咲いています。
まだ時期が早いようで、ほとんどが芽を出したばかりか蕾ですが、それでもいくらかは花を咲かせています。、

ほとんど名も知らない花々ですが、これから初夏まで登山者の目を楽しませてくれるでしょう。
名前をご存じでしたら教えてください。

沢の音が聞こえなくなると、開けた樹林帯を登っていきます。約1時間で三頭越に着きます。
右は大川山、左は竜王山への縦走路があります。
峠には立派な鳥居と向き合った二つの石仏があります。
天宇受売命(あめのうずめのみこと)と猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)の像です。
鳥居には阿波に向かって三頭山大権現、讃岐に向かって金毘羅大権現の神号額が掲げられています。

あめのうずめは豊満なお乳(ちょっと垂れている)と、ふくよかな顔つきをしていて
乳地蔵の名で親しまれているそうです。猿田彦は自慢の鼻がおれています。
金比羅への道という道標で何里と書いていますが良く読めません。

○金マークの石碑により琴平参詣街道という事が解ります。一休みして、大川山方向へ登っていきます。
最初少し急坂がありますが、あとは広い平らな道が続きます。
5〜6人が並んでジョギングしても大丈夫と思われる道です。

約1.5kmほどノンビリと平坦な尾根道歩きを楽しむと、ベンチのある休憩所に来ます。
ここからは北の琴南の谷の向こうに、城山、猫山などが霞んで見えます。
今日はレオマの再オープンなので猫山の向こう側は大混雑なんでしょうね。
一服してから少し行くと、859mのピークに出て左に巻きます。

ピークを下りると柾木に出ます。ここから影三角に下りる事が出来ます。
そのまま、立石峠に向かうと、オートバイの爆音がして突然サーキット横に出ます。
ここが徳島美馬オートサーキットでしょう。しばらく練習風景を見物してから、コース横を上がって行きます。
上に広場があって大勢のライダーが、たむろしています。

サーキット場越しに阿波の山々が連なって見えます。今日は生憎曇っていてはっきり見えません。
少し日がさすと矢筈山の雪が光って見えました。手前には吉野川がゆったりと流れています。
サーキット場横を上り詰めると、少し下って立石峠に出ます。三頭越から2.8kmでした。
少し北に歩いて、大川山を確認して、大川山を背にして立石峠を見てみました。
これがお尻のようにぱっくり割れた阿讃山脈の正体でした。

柾木に引き返しベンチで昼食をいただいて、影三角に向けて下山。
最近整備したらしく、至る所にベンチと道標がある道をひたすら下りる。
約40分で、朝見たカツラの木の横に出る事が出来た。
山野草やツツジにはまだ早かったが、さわやかな山歩きが楽しめた。
連休前ぐらいには、山道はツツジで埋め尽くされて、山野草ももっと楽しめるだろう。

歩行距離8.3km 歩行時間2.4h 休憩2.0h

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