春の里山 芝小屋山 薬研谷   2014/04/23
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- 梅の木峠から芝小屋山、薬研谷 アケボノツツジ -


今日は一日中良い天気の予報。

薬研谷ではアケボノツツジが見頃となっていることだろう。

例年なら神山から野間殿川内林道から芝小屋山に向かうのだが、野間殿林道は通行止め。

梅の木峠から四国の道を歩くことにする。



大川原高原へ向かうとヤマザクラがまだ綺麗に咲き残っている。

道路脇にはトリガタハンショウヅルが沢山咲いている。



梅の木峠手前に駐車してまずは大川原旭の丸線を歩く

道ばたにはフモトスミレが群生している。



シハイスミレもだいぶ増えている。

梅の木峠手前までは2007年に林道工事が終わっていた。



(2008年4月の梅の木峠)

2008年4月に初めて梅の木峠にきた時には峠の山道(四国の道)は大川原まで途切れることなく続いていた。



しかし、その年の5月に来ると林道が峠を切り裂いて延びていて驚いたものだ。

梅の木峠から左へと四国の道を登っていく。

8時14分出発。



この道を歩くのは2010年にタケちゃんと来て以来だ。

左へと曲がるところが切り開かれていて図根三角点が出来ていた。



左側はヒノキの造林だが右側はリョウブとヒメシャラの自然林が続く。

右下には林道が薬研谷方向に向けて延びている。

どこまで続いているのだろうか。



カタクリの葉が多いが花は咲いていない。

坂を登り切ると天ヶ滝休憩所に着く。

8時46分



樹間に旭ヶ丸と偽高鉾山が見える。

鞍部から偽高鉾山への登りは緩やかに見えるのだが?



なだらかに下って行くと林道に出た。

以前は薄暗いところで水たまりに大きなオタマジャクシが一杯居たのに様変わり。



此所までは2012年に工事が終わっていたようだ。

梅の木峠と繋がっているかどうかは解らない。

大きな音がして重機が動いている。



伐採したヒノキを掴んでは枝を落とし決められた長さに切断する機械のようだ。

通れないかなと思ったが四国の道は林道を横切って右に入っていく。



四国の道もキャタピラーの跡がついていて広く掘られている。

途中から右へと山道に入る。



カタクリの葉がびっしりと生えている。

もう少しすると此所はカタクリ街道となるだろう。



亀田ヶ丸1042.2mに着く。

三等三角点「亀田ヶ丸」がある。

大岩の右を回り込んでいく。



エイザンスミレの葉が多いが咲いているのはシハイスミレばかり。



山道を下りていくと林道に出る。

舗装された林道が続く

この林道はかなり前から舗装されていた。

正面に芝小屋山が見えているがまだまだ遠い。



林道の右側には伐採跡に植林されたのかビニールパイプが林立している。

このパイプは徳島の山では至る所で見るが、設置されたまま長年放置されて居る場合が多い。

何年かして植えた木が大きくなった頃に外すとか決められていないのだろうか。



林道はもうすでに崩壊が始まっている。



上勝からの林道が交わると正面に大道丸が見えてくる。

工事中で全面通行止めの看板が出ている。



谷の向こうに薬研谷が見える。

銚子の滝上の岩にはピンクのアケボノツツジが咲いているのが見える。



野間殿林道への分岐に来るが当然まだ通行止め・

此所までは去年の4月に竣工



林道を離れて右へと四国の道へと入っていく。

リョウブの若葉が綺麗だ。



ミツバツツジが咲き始めている。

アセビはまだ元気に咲いている。



道は不明瞭だが大岩を巻くように進むと微かな踏み跡が見える。

コミヤマカタバミがびっしりと生えているが花は咲いていない。



植林地を出るとアカマツの広場に出る。



アカマツの広場からまた林道に出る。

この林道は以前完成していたのだが舗装していなかったため深くえぐれて四駆でも通りにくくなっていた。

24年の補正で舗装し直したようだ。



林道の右は広く削られて広場になっており風力発電用の為の風力測定用の鉄塔が建っている。

此所にも発電用の風車が建立されるのだろうか。



四等三角点「榎ノ平」1008.7mがある。

此所にも工事中の看板がある。



7月末までの工事らしい。

でっかい重機が2台でガンガン道を掘っている。



9時54分着。

梅の木峠からゆっくり歩いて1時間40分程。

前回歩いたときは1時間20分位だった。

薬研谷への道は左。

登山者の男性が一人下って行った。

私たちは、まずは芝小屋山へと右の尾根道に向かう。

芝小屋山への四国の道の入り口は広い林道が通って様変わり。



振り返ると重機の間から傘を差した男性がやって来た。

四国の道の左下を見ると樹木が切り倒されている。

この道の左下を林道が延びて行くのだろうか。

この先には山野草の群生地があるのだが..



先程の男性が追いついてきた。

先日中津峰山でお会いした方のようだ。

週末にお友達と薬研谷に来るので下見に来られたそうだ。

少し話しをしてから先に行かれたがあっという間に見えなくなった。

早いなあ。

足下にヒナワチガイソウが咲き始めている。

可愛い花だ。



ブナの赤ちゃん(実生)みっけ!

去年はブナのドングリが豊作だったので今年は沢山芽生えることだろう。



ハルトラノオも咲いている。

トラバースに来ると小さなフデリンドウが咲いているのを発見。



他の場所で見るフデリンドウに比べて小さくて色が淡い。



こんな所にアワコバイモが..

一つ見つけると、そこかしこに沢山咲いている。



芝小屋と大道丸の鞍部に出て右へと芝小屋山に向かう。

シロモジが咲き始めている。



センボンヤリがポツンポツンと咲いている。

芝小屋山に10時44分到着。



芝小屋山からいったん下りてカタクリの様子を見に行く。

シャクナゲには蕾が沢山あるがまだ固い。



また引き返して大道丸に向かうと車が停まっている。

どこから走ってきたのだろうか?



大道丸頂上手前にはタムシバが綺麗だ。



11時7分 大道丸1239m頂上着。



薬研谷に向かって下りていくとカタクリの葉が多い。

小さな十字の花が咲いているが名前がわからない。



芽吹きの始まった斜面を下って行くと白いスミレが。

ナガバノスミレサイシンかな。



日当たりの良いところにはエイザンスミレが咲き始めている。



柔らかなピンクが綺麗だなあ。



崩れた林道まで下りてくるとアセビが道を覆う程増えている。

ミツバツツジは殆ど蕾。

見事に咲き始めているのを撮影。



どんどん下りていくとアケボノツツジのピンクが目に飛び込む。

真っ白なタムシバも青空に映えている。



一年ぶりに出会ったアケボノツツジはちょうど花の盛りで見事だ。



まだ散り始めておらず蕾も多い。



岩の周りはピンクの花で埋まっている。



岩場に立って向かいの岩場を見るとまだアケボノは少ししか咲いていないようだ。

真下を見下ろすとアケボノのピンクとタムシバの白が綺麗だ。



岩場に咲いているのはヒカゲツツジだろうか?

ヒカゲツツジと言えばヒョロッと伸びた枝の先に咲いているのしか見たことがないが?



岩場を下りたところもピンクピンク。



岩場を下りるところにヒカゲツツジが咲き誇っている。

例年、此所を下りるがヒカゲツツジが咲いているのを見たことがない。

こんなに咲いているのに驚く。



ほんのりピンクな花弁やシベが可愛い。



下の岩場でご夫婦が休憩されていた。

野間殿林道が通行止めだったので大川原から上勝に下りて百間滝の所から上がってきたそうだ。

ゆず工場からの上の道も別に悪くはなかったそうだ。

沢に下りたところでカタクリが咲いているのを発見。

今年初めてのカタクリの花との出会い。

うれしいなあ。



対岸の展望岩でアケボノツツジを堪能しながら昼食。

今週末あたりが最高かな?



昼食後下りていくとご夫婦が登ってきてホームページ見てますよとお声がけ戴く。

ありがとうございます。



いつものヒカゲツツジの咲くところに行くと今年は例年にまして花が沢山咲いている。

タムシバも綺麗だ。



今年はヒカゲツツジが当たり年だなあ。



いろいろな猫の目が咲いている



ミツバテンナンショウも咲き始め。

あっ!シロバナネコノメソウが咲いている。



咲き始めでとても可愛い。



イチリンソウはまだ堅い蕾。

走りどころは沢山花を付けている。



ジロボウエンゴサクやヤマルリソウも咲いている。



エンヤコラと登って四国の道に帰ってくる。

以前はここから四国の道に上がれたのに絶壁のようになっている。

朝、工事中の所はすでに工事が終わっていた。



流石、大型重機2台でやるとあっという間に道ができあがる。

この調子なら7月末までに谷の上まで道が出来るかもしれない。

林道を帰ると日が差して道ばたにエイザンスミレが咲いている。



ヒナワチガイソウも道ばたに沢山咲いている。

工事で強引に掘ったところにも元の土壌が残っていて種が落ちていたのかなあ。



車道は緩やかに登っている。

斜面が崩壊し始めていて小石がパラパラと落ちてきそうだ。

また山道に入るとエイザンスミレが大群生。

朝は葉だけだったのに日が差すと一斉に咲くのに驚く。



カタクリも数輪花を開いていた。

この調子だと週末には沢山花を開きそうだ。



天ヶ滝休憩所で一休み。



ミツバツツジも朝より沢山咲いている。

梅の木峠に15時42分帰ってきた。

今日は満開のアケボノツツジを堪能することが出来た。

自然は色々変化するが、人の力はすごい。

自然を強引に変えてしまう。

それが良いのか悪いのか?





総歩行距離 14.2㎞

累計標高差 ±914m

歩行数 28,314歩


里山倶楽部四国編 

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