秋の里山 笠ヶ岳(2897.8m) 2016.10.12~14
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- やっと登ることが出来た笠ヶ岳 -

鏡平山荘から笠ヶ岳へ 2016.10.13

昨夜は、7時過ぎには寝入ったが朝方寒くなって目が覚めた。

タイツを履いて、ダウンジャケットを着たまま寝ていたのだが、それでも寒かった。

トイレに起きると満天の星空。

とても星が大きく見える。

今日は予報に反して良い天気かも。



5時半からの朝食もボリュームたっぷり。

美味しくいただく。

家内も少しは食べることが出来たようだ。



食後外に出ると見事な朝焼けだ。

あまりの見事さに息を呑む。



暗い中でカメラの設定をイジッテいたらこんな写真が撮れた。



心配していた寒気も通り過ぎていったようだ。

6時31分 随分とゆっくりして出発。



ルートを確認。

右上の鏡平山荘から左へと笠ヶ岳までの稜線散歩。



気温は5.9度。

空気がキリリとして気持ちが良い。



弓折乗越まで登って行く。

池塘に氷が張っている。



振り返ると、雲海の上に焼岳が浮かんでいる。

その奥には乗鞍岳。



鏡平山荘と鏡池の向こうに槍ヶ岳がそびえている。

ここから見る槍ヶ岳はとてもバランスが良くて端正に見える。




大した登りでもないのに何故か足が重く感じられる。

最近前日の疲れが残るようになった。



槍、穂高も少し角度が変わると違った雰囲気に見える。

鏡平山荘が槍穂高を見るために抜群のロケーションに建っていることがわかる。



弓折乗越に到着。

7時33分。

双六小屋から来られた男性と年配のお母様が休憩されていた。



霜柱で真っ白な登山道を登っていく。



双六岳と縦沢岳手前の2,622mピークの間から鷲羽岳が顔を出した。

鷲羽岳の左には小さく水晶岳が見える。



弓折岳に向かって稜線を進む。



弓折岳標高2,592 mに到着。

7時55分。




大ノマ岳2662mの右に、白山が雲海に浮かんでいる。



地図上で見るとなだらかな稜線に思えたが突然の急下り。

梯子もある。

一旦、大ノマ乗越に降りてから急登り。



振り返ると双六小屋が見えるようになる。

その向こうには水晶岳の右肩に、真砂岳と野口五郎岳。

野口五郎岳は花崗岩が白く見える。



大ノマ岳への登りはキツイ。

ピンクの実はなんだろうか?

シラタマノキの実のようだが。



登山道から大ノマ岳の山頂へと向かうが、山頂標識も何もない。



またトラバースへ降りて先に進む。



少し行くと登山道の左にコブのようなピークがある。

岩に腰を掛けて休憩。

9時12分。

鏡平山荘におられた男性二人連れが休んでいる。

私達も行動食を食べてのんびりする。



気温は11.8度

風もなく快適。

しかし此処からはまた急下り。



槍ヶ岳側は鋭く切れ落ちておりザレているので慎重に通過。



秩父岩が前方上に見えてくるが道はドンドン下っていく。



振り返ると、双六南峰の左に黒部五郎岳とその間に薬師岳。



やっとの事で秩父平に着く。

先程の男性二人が休憩している。



母親連れの男性も休んでいる。

目の前に秩父岩



お腹が空いてきたが、もう少し先へと登って行く

槍、穂高が美しい。



景色はきれいだが道はザレて結構キツイ。



家内が可成り疲れてきたようで遅れだす。

2,667mのピークで一休み。



最高の天気だ。



やはり薬師岳は美しい。

黒部五郎岳と三俣蓮華岳の鞍部に、黒部五郎小舎の赤い屋根が見える。



秩父岩まではマダマダ遠い。

この辺から名古屋から来られた単独の男性と一緒に歩くことになる。



振り返ると大パノラマ。



やっと遠くに笠ヶ岳が見えてきた。



ちょっとした岩場を登る。



抜戸岳のトラバースに入ると少し笠ヶ岳が近くなる。

独特の山容が何故か懐かしく感じる。

ちょうど昼時なので岩に腰を掛けて、鏡平山荘のお弁当を食べる。

大きなおにぎり弁当だが冷えていて固くて美味しくない。



抜戸岳への分岐。

予定では抜戸岳へ立ち寄るつもりだったが、家内が可成り疲れている。

そのままトラバースを進む。

稜線を登る人の列が見える。

笠新道へ向かっているのだろう。

しかし笠新道の分岐ってあんなに上にあったっけ。



やっと笠新道分岐に着く。

12時33分。

若い男性が休憩していた。

しかし国土地理院の地図では、分岐はもう少し先の鞍部にあるようにみえるのだが。



後でカシミールでログと確認してみると、地図上の分岐は現在とは異なっているようだ。



杓子平の向こうの焼岳や乗鞍岳が雲に隠れだした。



また下りとなる。

クロマメノキの紅葉が鮮やかだ。



歩いてきた稜線を振り返る。

薬師岳の右奥に剱岳と立山が顔を出している。

その右手前は三俣蓮華岳と双六岳。



抜戸岩が見えてきた。



稜線になぜこのような岩があるのか不思議だ。



笠ヶ岳が目の前に大きく見えてきた。

小笠と呼ばれるピークの横に、笠ヶ岳山荘も見える。



緑の笠の横の播隆平には小さな池塘がある。



穴毛谷に向けて綺麗な草紅葉が続いている。

紅葉しているのはクロマメノキだろうか。



山荘を見上げるところにキャンプ場がある。

石で丸く囲まれていて平坦で広いスペースが確保されていて快適そう。

しかし、山荘までは可成キツイ上りがあるので、トイレなどは大変のようだ。

見上げると山荘まで瓦礫が続いている。



溶結凝灰岩の岩屑が山荘まで続く。

やっと笠ヶ岳山荘着。

14時15分。

鏡平山荘から7時間45分もかかった。

標準コースタイムより1時間以上余計にかかっている。



名古屋の男性とも記念撮影。

気温は4度。



チェックインしてから笠ヶ岳に向かう。



溶結凝灰岩を踏みながら登ると祠がある。

山頂は少し奥にある。



山頂は丸いお椀ではなくて少し平らになっている。



槍ケ岳開山の祖として知られる播隆上人は、1823年はじめて笠ケ岳山頂から眺める槍ケ岳の素晴らしさに、

槍ケ岳の開山を決意したそうだ

しかしガスが巻いているのが少し残念。



家内が歓声を上げたので見に行くと綺麗なブロッケンが。

しかも二重ブロッケンだ。

カメラを出すのに手間取っている間に薄くなってしまったのが残念。



黒部五郎岳の右に雲ノ平がきれいに見えている。

その向こうには薬師岳、赤牛岳、水晶岳、野口五郎岳などが並んで見えている。

中央奥の際立って高い山は剱岳と立山。



雲が次々と流れて行くが素晴らしい眺望に大満足。

今日歩いた稜線を眺める。

なだらかで柔らかな感じのする稜線だ。

でも実際に歩くと結構アップダウンがあり疲れた。

寒くなるまで眺望を楽しんで下山。

今日も豪華な夕食だったが家内は箸が進まない。

軽い高山病なのか胸がムカムカするという。

同室の年配のご婦人も気分が悪くて食事ができないと早々に寝てしまった。

消灯まで時間もあるので、家内は熱いコーヒー私は生ビールを飲んでゆっくりしてから寝ることにする。

所が水源が凍って水が出ないという。

水道で顔も手も洗うことが出来ない。

ペットボトルに残った飲水で顔や手を洗う。

夜半過ぎから強風が轟々と吹き荒れている。

明日の天気は大丈夫かなと思いつつ寝入ってしまった。




新穂高温泉から鏡平へ

笠ヶ岳から新穂高登山口へ




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