秋の里山 黒部五郎岳 黒部源流 雲ノ平 周回 Ⅰ 2015/09/21
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そのⅠ 太郎平小屋 9月21日

そのⅡ 黒部五郎岳 9月22日

そのⅢ 三俣蓮華岳 

そのⅢ 黒部源流 雲ノ平 9月23日

そのⅣ 薬師沢山荘 折立 9月24日

Ⅰ 折立 ~ 太郎平小屋

朝、2時半に起きて出発。

yahooナビで確認すると舞鶴若狭道経由が最短コースと教えてくれた。

舞鶴若狭道は 2014年7月20日に全通したが去年折立に向かったときは米子から北陸道に向かった。

今日は初めての舞鶴若狭道を通ってみる。

折立までの距離は550㎞米子経由より30㎞位短い。

購入してから夜間走ったことが無かったので、性能が解らなかったLEDヘッドランプはとても明るい。

丹波篠山を越えると朝霧が濃い。

敦賀JCTで北陸道に入り、立山ICで下りて、折立へ向かう。

1,900円を支払って有峰林道に入るが相変わらず工事で何回も待たされる。

折立に近づくと路肩に路上駐車の列が続く。

まだ1㎞ほどあるが一台分のスペースがあったので駐車しようと思ってふと見ると

なんと数台の駐車車両ににタイヤロックがされている。

大多数の車はそのまま停めているが、もしタイヤロックされたら帰れなくなる。

そのまま進んで無料駐車場に来るが予想通り満車状態。

一台停めるスペースも無い。

困って駐車場整理係の叔父さんに聞くと、登山口手前から右へと林道が続いているとのこと。

その林道の所々に広い所があるので其処に停めたら良いとのアドバイス。



ドンドン林道を行くが何処まで行っても駐車スペースが無い。

やっと広場があって、背丈ほどの草が生えているが古い轍が残っている所に草を押し倒して駐車する。



登山口まで引き返して登山開始

10時8分出発

標高 1,356メートル

休憩所では、泥だらけになった靴や登山ズボンを洗っている人が多く居る。

登山道がぬかるんでいるのかも。



出発すると、下山者がドンドンやってくる。

夕べは薬師岳山荘か太郎平小屋泊まりだったのだろうか。

若い女性が泥濘んだ道で滑って派手に転倒した。

私達も帰りには気をつけなければ。



オオミヤマガマズミの紅葉が始まっていて赤い実が一杯なっている。

ツルリンドウの赤い実も少しばかり残っている。



ヤマウルシの紅葉が始まっている。

登るにつれて良い感じになっていく。

しかし、去年より紅葉は遅れているようだ。



虫コブのような実が沢山出来ているのはコブシかな?

この登山道では6月にコブシが綺麗に咲くことで有名。

大きな紅葉している葉はオオミヤマガマズミかと思ったが、日本海側に生えているのはミヤマガマズミらしい。



登山道は最初の内は泥濘んでいたが段々と歩きやすくなる。

少ないながらカエデの紅葉もあった。



ゴゼンタチバナの赤い実が登山道脇に点々と続いている。

大きな根っこのある所で若い男性が三人下りてきた。

先頭の一人が横に避けようとしたとたん、木の根っこで滑って一回転して転落した。

私達の横を転落していったので、肝をつぶしたが、若いので、床運動の前転のようにうまく立ち上がった。

私達なら大けがをしていただろう。




ツルリンドウみっけ。



マイヅルソウの赤い実も可愛い。

この青い実は?



アラレちゃん到着。

11時5分、出発して1時間足らず。

昨年より10分早い。

中々良いペースだ。

根っこに座って一息入れる。

半年前に買った温度計は、何処かに無くしてしまったのでまた新しく買った温度計。

20.2度 65%と快適な温湿度だ。



アカモノの実が沢山赤くなっている。

ゴゼンタチバナの赤い実との競演。

銅山越えのアカモノも実になっているだろうか。



太い胴回りの杉の樹を越えると、三角点に着く。

11時45分。



オヤマリンドウはもう花が終わっている。

今年は早く咲いたようだ。

イワショウブも沢山実になっている。



ひび割れた一枚岩を越えて行く。

ネバリノギランの綺麗な紅葉が多くなる。



アップダウンが2つ程有り、緩やかな道となる。

アカモノの実が多いがちょっと食べる気にはならない。



ホソバノヤマハハコが木道脇に咲いている。



カラーポールを過ぎる。

ミヤマママコナが少しだが咲いている。



チングルマの葉が真っ赤に紅葉しているが、綿毛はもう散っている。

昨年はまだ綺麗だったのにチングルマの咲くのが早かったようだ。



丁度花の盛りで沢山咲いていたのはヤマシロギクだろうか/

シラタマノキの実が可愛い。



イワカガミの紅葉はもう少し先。

綺麗な玉石の道があると思えばかなり荒れたゴロゴロ石の道もある。



今日は天気が良いはずなのにガスが出てきた。

有峰湖も霞んでいる。

太郎兵衛平の向こうにヘリコプターがホバリングしている。

どなたかが遭難したのかな?



チングルマの真っ赤な紅葉の中に一輪咲いている花があった。



五光岩ベンチ2,189mに到着

13時23分

ちょっとペースが落ちてきたようだ。

去年より10分以上遅れている。



丸い石がぱっくりと割れている。

岩にヒビが入って水が入りその水が凍って岩が割れたのだろう。

益々ガスが濃くなる。

蒸し暑くなって、登山道脇の岩に座って休憩。

いつの間にか汗びっしょりになっている。



休んだので、足が軽くなって団体などを追い越して行く。



池糖が綺麗だ。

撮影していて、眼鏡が無いことに気がついた。

先ほど岩に座って休んだときに、忘れてきたようだ。

以前、爺ヶ岳でも忘れて拾ってもらったことがある。

こりゃ大変と駆け下りる。

所が休んだ岩が解らない。

五光岩ベンチまで帰ってしまった。

諦めて登り返していると家内が眼鏡を見つけていた。

おかげで汗びっしょり。

おまけにドット疲れてしまった。



ナナカマドの紅葉や赤い実が綺麗だ。

14時34分 太郎平小屋に着く。

ガスで見晴らしが無い中、大勢の登山客がくつろいでいる。



水晶岳や雲ノ平は見えているが、黒部五郎岳や三俣蓮華岳の山頂はガスの中だ。

とりあえずチェックイン。

用意していた登山届けも提出する。



汗びっしょりになったシャツやタイツそして登山ズボンを乾燥室に入れて乾かす。

すっかり着替えて、ダウンジャケットを着てまずはビール。

家内はレギュラーコーヒー。

ガスの中から黒部五郎岳が顔を出した。

ベンチでビールを飲むが寒い。

家内のコーヒーが美味しそうだ。

昨日から、息子に山に行くとの連絡を入れようとしているが、繋がりませんのメッセージばかり。

何処に行っているのだろうか?

とりあえず太郎兵衛平に居るとショートメールを入れる。

ついでにFacebookに投稿するが、途中で圏外になってしまった。

ガラケーなら何とか繋がるのに同じドコモなのにスマートフォンはうまくいかない。

太郎兵衛平を越えるとこの先は殆ど携帯などが圏外となる。

何度か携帯で連絡するが繋がりませんのメッセージばかり。

いったい息子は何をしているのだろうか。

5時から食事で食堂は人であふれかえっている。

その後、5時45分、6時30分と何回か分かれて食事タイムだった。

食事中に、富山県警の山岳警備隊の男性から話があった。

何時もは剱岳方面の警備や救助をやっているが、数日前から訓練でこの山域に入っているらしい。

今日は本隊は一ノ沢に入っているという。

昨日は三俣蓮華岳で中年の男性が高山病で高地肺水腫を発症しヘリで運ばれたそうだ。

また、薬師沢で転倒し歩けなくなり、山岳警備隊のこの男性達が背負って運び上げたとの話だった。

今日は、高天原辺りで遭難がありヘリが救出したようだとも。

「気をつけて私達の世話にならないように」

気をつけなければ..



夕焼けを見て部屋に帰ると、左側のベットや奥のベットは満杯。

狭い布団一枚に二人で隙間も無い。

しかし、右のベットの上はガラガラ。

私達は、その下に布団4枚に4人。つまり布団1枚に一人。

更に遅れた人が着いて、ギュウギュウになるが私達は最終的に一人布団一枚でゆっくりと寝ることが出来た。

どうも予約無しの人達から詰めていって、
予約客は最後まで場所を確保してくれるようだ。

山小屋は、予約は必要ないけれど、食事の用意などで予約して欲しいのだろう。

予約客に対して優遇しているようだ。

お聞きすると、昨日までは、予約客も皆んな布団1枚に2人以上の混みようだったそうだ。

隣のご夫婦は、新穗高温泉から山に入り、今日は黒部五郎小舎を朝4時に立って太郎平小屋には15時30分に着いたとか。

なんと11時間30分もかかっている。

山に入ってから良い天気が続き、素晴らしい眺望を楽しむことが出来たそうだ。

特に五郎カールは素晴らしかったとおっしゃっていた。

7時半には熟睡する。



そのⅠ 太郎平小屋 9月21日

そのⅡ 黒部五郎岳 9月22日

そのⅢ 三俣蓮華岳 

そのⅢ 黒部源流 雲ノ平 9月23日

そのⅣ 薬師沢山荘 折立 9月24日



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