冬の里山 中津峰山 合戦尾根 2008/2/10
         

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昨日は一日中雨だった。

山では雪だったのだろうか?

先日入手した林業用長靴のはきごこちはどうだろうか?

テストを兼ねて中津峰山に登ることにした。

いつもの金谷の駐車場に車を停めて長靴に履き替える。

9時45分出発。

しばらくは舗装路を歩く為に、スパイクの音が気になる。

しかしゴムのイボとスパイクが半々付いている為クッションは柔らかくて歩き心地は良い。



速く歩くとスパイクがちびそうなのでゆっくり歩いていると慣れた感じの男性が追い越していった。



10時7分登山口着。

早くも汗が噴き出してくる。



急坂も非常に具合良く登れる。

こもれび広場に10時20分着。

ベンチに先ほどの男性と男性二人が休んでいた。

やはり長靴のことを聞かれる。

みんな興味が有るみたいだ。

この三人は山道を整備されているグループの方達らしい。

この広場から直接尾根道に登る道が出来たと紹介してくれる。

三人が出発した後私達も出発。



今までは竹林経由の滑りやすい道を登ったのだが、この道は昔の作業道だったらしくとても登りやすい。

昔の石垣や作業小屋らしい物も残っている。



あっと言う間に尾根に出て、やれやれベンチに到着。

10時41分。

正月に来た時にはこの辺から雪があったのだが、今日は雪のかけらもない。

向こうに見える平石山も雪を被っていない。

昨日の雨は雪にならなかった様だ。



NTTの鉄塔付近から徳島の町並みを眺める。

鳴門大橋が霞んで見える。



如意輪寺からの車道も雪や凍結は無く乾いている。

11時5分着。

ベンチで休んでいる三人に挨拶して先に進む。

ふかふかの落ち葉の道を行く。

今日は雪道での長靴テストは出来ないかも?



しかし心配することはなかった。

標高600mを越えたあたりから急に雪道となる。



登山道をはずれて急斜面も登ってみるが、非常に快調。

ロマンス広場のベンチの雪を除けてコーヒータイム。



この辺では昨日は雪だったらしく、ふかふかの新雪。

山道をショートカットして急坂を登るが膝下位の雪だとなんの苦もなく登れる。

夫婦連れが降りてきた。

足跡はこの人達のだったのかな?



頂上下の急な階段も雪に隠れていて登りやすい。



この辺では雪は30センチ以上積もっている。

先行者の跡を外して新雪の中を歩いてみたりする。

お年寄り夫婦が降りてきたが男性は奥さんの忠告も聞かず、深い雪の中を駆け下りて歓声を上げている。

天津神社手前で合戦尾根方向から男性が一人登ってきて神社にお灯明をあげていた。



頂上はかなり雪が積もって良い感じ。



頂上には5人ほどの登山者が居た。



いつものグループの人達は二人ほどが火の準備をしている。

東屋の周りは吹きだまりとなっている。



頂上標識も雪の中。

11時54分着。



大川原高原も少し白くなっている。

その向こうの高丸山や旭ノ丸は霞んでいた。



下のベンチをお借りして食事をしているとドンドン常連の人達が集まってきた。

やはり長靴の具合を聞いてくる。

スパイクを見せてくれとか足首がヒモで縛っていないので歩きにくくはないかとか。

皆さんやはり興味が有るみたい。

先日平石山から縦走してきた時にお会いした人からもお声がけいただく。



ベンチが満員となったので早々に下山開始。

12時31分。

今日は合戦尾根から金谷へと降りてみよう。

初めての道なので楽しみだ。



雪に埋まった急階段を下りてロマン新道の分岐を分けて真っ直ぐに行く。

このロマン新道は何処に通じているのだろうか?

上の人達の聞けば良かった。



少し登り返すと見晴らしの良い岩場。

勝浦方面や大竜寺山を見下ろす。



正面には平石山の縦走路。

今日はあの山の左の尾根を下る予定。

小松島の港には大型船が一隻。



岩場からの急な下りは尾根道の為、日当たりが良く雪が融けてグチャグチャ。

二人登ってきたがハアハア言って苦しそうだった。

こんな時にこのスパイク長靴は威力を発揮する。

登山靴だけだと滑りまくると思われるが、しっかりとグリップしてくれる。



また登り返して平石山分岐に13時4分着。



徳島の街がクッキリと見える。



しばらく行くと平石山への直登路の分岐に着く。

ここからかなりキワドい狭くてキツイ坂を下りる。

足幅ほどしかない道を下る時もスパイクが付いていると安心。

一寸緊張して通ったので写真は無し。



岩の多い急坂を足下に気を付けながら降りる。

他の中津峰への登山路と比べてかなりワイルドな道だ。

しかし、しばらく下ると広い緩やかな道となり雪も消える。



平石山から続く鉄塔に13時28分着。

とても見晴らしが良い。

眼下に小松島港。



鉄塔の先には段々畑とその向こうに、今朝歩いた縦走路とNTTの鉄塔が見える。



杉の植林の中をジグザグに下って行く。

この道も鉄塔巡視路の様だ。

下りでも特に足の指に負担が掛かることもない。

沢を二つの鉄橋で渡ると農道に飛び出す。

13時58分。



ミカン畑の中を下って行く。

如意輪寺への車道に14時5分に着く。

頂上で話しかけてくれた男性のパジェロイオが停まっている。



車道を歩くとやはりスパイクがすり減りそうな気がする。

ゆっくりと下ると如意輪寺へと続く西国33所参道口があった。

古い道標には「右くわんおんじ」と刻まれている。



14時30分金谷の駐車場着。

まだ沢山の登山者の車が停まっていた。

お婆ちゃんが番をしている野菜無人販売所でミカン100円サトイモ100円レタス50円など購入。

初めてのスパイク長靴体験は思った以上に坂道でグリップが良いことと、

足首やつま先にも負担が掛からずとても歩きやすかった。

凍結路や急坂の長時間歩きではどうか解らないが、中津峰山程度の山なら最適の様に思える。

帰ってからの水洗いも簡単に済ますことが出来た。