夏の里山 北アルプス 裏銀座縦走      2015/07/20~23
ホームページ

 烏帽子岳 ~ 野口五郎岳 ~ 水晶岳 ~ 鷲羽山 ~ 三俣蓮華岳 ~ 双六岳 -


  前夜 
 Ⅰ 烏帽子岳
 Ⅱ 水晶岳
 Ⅲ  双六岳
 Ⅳ 小池新道

今年も海の日が近づいた。

例年、海の日の連休に引っかけて夏のアルプスを楽しむことにしている。

所が今年は7月になってすぐに夏風邪を引いて中々完治しない。

おまけに家内にうつしてしまった。

二人して体調不十分の上にアルプスに向けてのトレーニングが全く出来ていない。

7月17日にはのどの痛みも引いたが、念のために病院で診察を受けて薬も一週間分もらう。

行き先は、昨年に針木岳と薬師岳から見た野口五郎岳と水晶岳と決めている。


さてコースをどうするか?


①高瀬ダムから烏帽子岳に登り野口五郎岳を経由して水晶岳まで行ってピストンする。

②水晶岳まで行ってから南眞砂岳を経由して竹村新道を下り湯俣温泉経由で周回する。


所が、 家内がせっかく行くなら鷲羽岳まで行きたいと言う。

さて困った。



早朝の鷲羽岳は堂々として美しい。

鷲が羽を広げた姿にたとえられることが納得出来る。

色々と考えている内に昨年エントツ山さんがツアーで裏銀座を歩いたレポートが目に留まった。

大町で新穗高温泉まで車の回送を依頼すれば裏銀座を一気に縦走することが出来る。


早速調べると、アルペンキャリーサービスで2万3千円で回送してくれることが解った。

予備キーを事前に郵送しておけば七倉の駐車場から新穗高温泉の登山者用駐車場まで回送してくれる。

登山計画が中止や変更になった時でも2日目の午前中なら無料でキャンセル出来る。

車の回送に2万3千円とは以前には考えられなかった贅沢だ。

今回の裏銀座縦走の予算は、宿泊4泊で7万5千円

車の燃料代が1万3千円

高速代が2万1千円

ピンバッチや山小屋での昼食代やビール代など1万5千円

車の回送費が2万3千円

七倉ダムから高瀬ダムへのタクシー代が2千100円

土産などの雑費が5千円

総経費 15万4千100円

数日の遊びとしては贅沢だが、この歳まで仕事に精を出しているご褒美だ。

早速ネットで申し込み予備キーを郵送する。


以前なら夜中に走って朝から登り始めたのだがこの歳ではちょっとキツイ。

昨年と同じ金熊温泉で前泊しようとしたが予約で満室。

中綱湖畔の民宿深山荘(一泊二食で6千円と安い)に泊まることにする。



エントツ山さんのレポートを参考にして、スケジュールを決める。

エントツ山さん達は四泊五日で槍ヶ岳まで行っているが、私達は三泊四日で双六小屋から新穗高温泉に下りることにする。

一日目 高瀬ダム → ブナ立尾根 → 烏帽子小屋 → 烏帽子岳 → 烏帽子小屋泊

二日目 烏帽子小屋 → 野口五郎岳 → 水晶小屋 → 水晶岳 → 水晶小屋泊    

三日目 水晶小屋 → 鷲羽岳 → 三俣蓮華岳 → 双六岳 → 双六小屋泊       

四日目 双六小屋 → 弓折岳 → 鏡平山荘 → ワサビ平小屋 → 新穗高温泉    

裏銀座のコースは、日本三大急登のブナ立尾根さえ登り切れば、比較的安全で楽なコースと言われている。

水晶小屋は定員20名でとても混むそうなので、頑張って二日目は三俣山荘まで行けたら良いなあ。

そうすれば槍ヶ岳まで行けるかも?

なんて、甘い考えが頭をよぎる。

しかしカシミールで調べれば、総歩行距離 49㎞、累計標高差 4,700m程となる。

病み上がりには少しハードかな?


19日は朝8時に家を出てひたすら高速を走り深山荘へは15時頃に着く。



深山荘は古い民宿だが宿泊費が安いので今日は満室になるそうだ。

お風呂が沸くまで近所の散策。

古くて立派な水神社があった。



ここは塩の道の千国(ちくに)街道

昔、上杉から武田に塩を送った歴史の道との説明板がある。



道祖神や師匠塚がある。

安曇野には夫婦の道祖神が多いが、此所のは大黒様だ。

師匠塚の謂われは解らない。



ここは中部北陸自然歩道にもなっているらしい。



馬頭観音や庚申塔そして二十三夜供養塔が並んでいる。

 月齢二十三夜の月待ちに集まって忌みごもりをして日の出を拝むという、日待ち、 月待ちという行事があった。

月読命(つきよみのみこと)や勢至観音(せいしかんのん)などの掛け軸を飾って、灯明をともし月の出を待った。

女性達が集まって夜明け近くまで酒宴を開いていたというのは道志の山で伝え聞いたことがある。



中綱湖は釣りで有名らしい。

23日から子供いかだ体験があるとの看板。

しかし、寂しい湖だ。



湖畔には弁天堂やお地蔵様が並んでいる。



この辺は雪が多いせいか白壁の土蔵に屋根が掛けられている。



宿に帰ると三重ナンバーの大型バイクの怖そうな団体が風呂に入っていた。

夜騒がしいと嫌だなと思ったが、すぐにタクシーを呼んで町に飲みに出かけてしまった。

簡素だが十分な料理を楽しんで部屋に帰り、日本酒でも頼もうかと思っている内にいつの間にか熟睡してしまった。

まだ喉が少し引っかかるが明日から大丈夫かな?


  前夜 
 Ⅰ 烏帽子岳
 Ⅱ 水晶岳
 Ⅲ  双六岳
 Ⅳ 小池新道








ホームページにも是非お立ち寄りください